「友達がいない、幼稚園行きたくない」年中息子の葛藤と私が学んだこと
2つ目は息子の意思を尊重すること。わが家は夫婦ともにフルタイム勤務のため、息子の「休みたい」などの要望に、即時対応できるわけではありません。しかし息子が考えて出した答えは尊重し、できる限り寄り添う努力をしようと決めました。
そして3つ目は、息子を信じて、息子が自分自身で行動を起こすまで待つこと。
この3つ目を守ることは私にとって、とても難しかったです。
担任の先生に相談してみることに
幼稚園へ行きたくないと言い始めてから1週間ほどは、息子の様子を注意して見守っていました。しかし息子から聞く、幼稚園での過ごし方はあまり変わらず、毎朝ホームルームの時間は職員室で過ごしている様子。
「ホームルームに出てみたら?」と声かけしてみたこともありますが、「ん~、いいや」という返事。
そんな登園の仕方が続く中、私自身、何かを進展させたいという気持ちが強くなりました。
そこで思い切って息子へ「ママ、ホームルームに参加してみてほしいから、S先生にホームルームに誘ってもらうようにお願いしてもいいかな」と聞いてみました。すると意外にも「いいよ!」と即答した息子。そこで、「幼稚園に行きたくない」と言い出してから初めて担任の先生と電話で話をすることになりました。
園での息子の生活は
先生に「ホームルーム前に息子を誘ってほしい」というお願いすると、快く承諾してくれました。
また私の不安な気持ちを察してくれたのか、園での息子の様子を細かく教えてくれました。毎朝職員室で自分の仕事のように、バス担当の先生と配車を考えていること。その配車表が完成したら、クラスへ見せにきてくれること。
またその配車表に興味をもったお友達に、説明をしてあげていること…そんな内容を教えてもらいホッとしたのを今でも覚えています。
気持ちが焦っていた私でしたが、先生と話したおかげで、また息子を信じて待ってみようと思えました。
突然起きた息子の変化
電話の翌日からは先生がホームルーム前に職員室へ誘いにきてくれたようですが、息子はその誘いを断り続け、ホームルームに参加しない日がさらに1週間ほど続いたようでした。
しかしある日突然、「今日はホームルームに参加してみたよ」と息子から報告が。そのあとからは、特定の友達の名前も聞くようになりました。そしていつの間にか「明日は幼稚園でKとFと〇〇する予定だから輪ゴムちょうだい」など、先の予定を約束する友達(息子いわく「仲間」