小学校の「席替え」はどうやって決める?先生が決める基準は?
視力の弱い子はどこまでなら見えるのか確認する、いろいろな刺激が目に入ると勉強に集中できなくなってしまう子は掲示物が目に入りにくい場所にするなどを考えていました。
黒板が見えるようにするには身長が低い子は前、高い子は後ろばかりになってしまいますが、机をななめに配置するなど工夫してなるべくいろいろな席に座れるようにしていました。
配慮が必要な場合は早めに担任へ
座席に関して配慮が必要な場合、早めに担任の先生に相談しておくと対処してもらえると思います。
学校では生活班で行う活動も多いので、スムーズに活動できるよう班編成にも配慮します。男女比を同じにしたり、ケンカばかりする子ども同士は離したり、逆に友達ができないと相談を受けた子は気が合いそうな子を同じ班にしたり。
手がかかる子にはしっかりした子にフォローに入ってもらい、フォローに入ってもらった子は次の席替えのときには落ち着いた班の席にするなど負担をかけすぎないようにしたり。
おしゃべり大好きな子には環境に流されずに学習できる子をペアにする、まわりに頼りがちになってしまう子にはあえて自分のことしかやらない子を隣にする、先生の手助けが必要な子をあえて1か所に固めて、そこを重点的に見るなど、どうしたら子どもたちの学びに効果的か、毎度試行錯誤しながら決めていました。
また、なるべく一度隣になった子とは隣にならないように、前回とは場所が同じにならないようになど、そのほかにも気にしなければいけないことが多く、毎回難問のパズルを解いているようでした。
新しい席で授業が落ち着いて進んでいくとほっとしたものです。
たくさんの友達を関わって学びを深めてほしい
現在は新型コロナウイルス感染症対策で、グループワークやペアワークは少ないかもしれません。子どもたちの座席も一人ひとり離れた席になっていると聞きました。とはいえ学校生活は友達との協力なしでは送れません。たくさんのお友達と関わって、いろいろな友達のいろいろな考え方に触れて、たくさんの学びをしてほしいなと思います。
<文・写真:ライターHIDE>