子どものウソの原因は親!?気をつけたいNG言動4つ
こうした育て方は、ダブルバインドという心理的矛盾を生じさせる手法に該当し、子どもの精神状態を混乱させます。
親を信頼しなくなり、ウソをつくハードルが下がる
この言動は子どもを一種の脅迫下に置くことになり、子どもは怯えて、自分に何か問題が起こった時は、少しでも混乱を避けようと怒られないようにするためのウソをつきます。もちろん、言っていることを実行しない親に対して「あの人の言うことは、いつもウソだ」という認識をもち、親を信頼しなくなります。さらに「言ったことと行動とは、一致しなくてもよい」ということを無意識に学んでしまうため、ウソをつくハードルが下がってしまうのです。
その4.親が子どもを注視していない
例えば下の子が生まれた、あるいは親が仕事でいつも忙しくしているなどの理由で、親の注目が子どもから逸れているケースもあります。
ウソをつくことが悪いことだと知っていても、それによって親から注目されたい…という無意識の欲求で、ウソをついてしまうのです。
ウソをつくことで怒られるとわかっていたとしても、無視をされるよりはマシ。子どもが直接、そのような言葉で考えているわけではありませんが、無意識下では(こっちを向いてほしい…)という心理が募り、問題行動を起こしたり、ウソをついて問題を大きくしてしまったりということが起こりがちになります。
なぜそのウソをついたのか想像をめぐらせ、叱りすぎないこと
幼児期の子どもは、夢と現実の境目が曖昧で、自分の想像や理想をさも本当であるかのように口に出すことがあります。この頃は責任逃れをするためのウソや、人を傷つけるウソでないのならば、親の側に話半分で聞く姿勢、聞き流す心の余裕も必要でしょう。
一方で、年長さんや小学生になると親が厳しく指導するほどに、怒られまいとして、あるいは責任を逃れようとして、ウソをつく子どもは増えていきます。幼児期のウソを厳しく責めていた場合も同様です。子どもがウソをついたからといって厳しく接したり、冷たくしたりすることは、さらにウソをつかせる悪循環を招くことも。子どもがウソをついた時ほど、親は「急がば回れ」
子どものウソに対応するためには、叱りすぎないことがカギになります。ウソをつく裏側には何らかの理由があり、いかなる理由であっても厳しく叱りつけることに意味はありません。
なぜそのウソをついたのか親として想像をめぐらせ、子どもにもその理由を、ゆっくりと落ち着いてヒアリングしましょう。