あれ?こんなに出来るの?!運動音痴の息子が「山登り」でイキイキしていた理由
わが家の子ども達は、聴覚・視覚・臭覚が過敏で…
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我が家の凸凹兄妹には、聴覚や視覚、嗅覚などにそれぞれ過敏があります。
でも、それと同時に持ち合わせているのは「鈍麻」。
刺激を欲し、自分で自分に刺激を与えることによって、集中を維持したりしているようです。
これは兄の方が顕著で鉛筆や爪、何も噛むものがなければその辺にあった紙類をガムのように噛んでいたり、伸ばした髪の毛を絶えず口に入れていたりします。
そして2人とも、大きな変化や絶叫マシンなどの大きな刺激は嫌うわりに、「目新しいもの」「単純ではない、ちょっとした刺激が持続するようなもの」「変化に富んだもの」を好む傾向があります。
単調なものでは飽きて多動になりがちなのです。
先日、子ども達の大好きな「山登り」へ
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先日、兄を連れて山に登った時のことです。
彼は山登りが好きで、これまでの登山ではけっこう高度なルートの山道を歩いてきました。
今回のルートはほぼ舗装路で、傾斜は急ですが初心者が普通の靴で登れそうなルート。当然、私を置いてスタスタと登ってしまうのだろうと思っていました。
しかし、歩き始めてすぐに「疲れた」と文句を言い始めた息子。その後ずっと文句を言い続け、私もなだめたり励ましたり、時には叱ったりでグッタリ。
ドッと疲れた後半、山道の様子に変化が。すぐ脇が崖だったり、木の根や岩がむき出しだったりする未舗装の道にガラリと変わってきました。
すると…
それまでとは別人のように、息子はイキイキと歩き始めました。
一見、多動や不注意もある彼を歩かせるには、危険のように思える険しい道です。
そんな彼の様子を見て私は、「こんなところにも彼を満たす刺激があったのか!」と合点がいきました。
運動音痴な息子。でも山登りは上手。なぜ?
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彼は、基本的に近所を歩く時も「道なき道」を好んで歩くタイプ。
歩道脇の草の生えているところや、植え込みのような所の中、1段高い場所や、除雪されていないところ、水たまりのど真ん中…
そんなところを楽しんで歩き、山登りも大好きで上り下りもハイペースなのです。
私が変なところに力を入れながら慎重に歩くような場所を、いとも簡単に歩いていきます。
ですが、いわゆる「運動競技」となると全く様子が違い、走り方もなんだか変、球技も苦手、鉄棒も跳び箱も苦手、体も固く筋力もバランス感覚もどこへ行った?という状態です。
「あんなに険しいところを上手に歩くのに、何で運動音痴なの?」なんて今まで思っていたのですが、運動能力も云々よりも、彼の場合「退屈か?刺激的か?」の影響が大きかったようなのです。
注意力散漫の原因の1つは「退屈」だった!
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いつも刺激を求める兄妹にとって、単純に「ただ歩く」というのは退屈きわまりなく、集中力の置き場に困ってしまう。
また、騒々しい街中は刺激でいっぱいですが、視覚や聴覚が刺激されるばかりで「歩く」ということがおざなりになってしまう。
それらのことが原因なのか、
・何もないところでコケる
・普段みんなが避けて通るような障害物に簡単にぶつかる
・楽な道なのに、すぐ疲れたと言う
ということがよくあります。
その点、山歩きなどは刺激のほとんどは「歩く」ことに直結しています。
余分な刺激がない環境下、自分の身体をしっかりと意識することもでき、目に入るものも適度に好奇心を刺激してくれるので、退屈すると多動になる子どもにとって山歩きはとてもいい遊びだと改めて思いました。
もしお子さんが退屈に疲れ、刺激を求めているな…と感じたら、まずは近所の木々の間や公園の脇、歩いてみませんか?
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