発達障害の息子の学校に付き添いわかった、集団生活の躓き3つ
入学早々の「もう学校行かれへん」!一緒に学校に行ってわかった躓きの原因
新しい環境に慣れるまで時間のかかる長男は、入学早々「学校行かれへん!」となりました。
学校に慣れるために、私は付き添い登校を始めましたが、様子を観察するうちに長男には「通訳」役が必要だということが分かってきました。
付き添って始めて見えた、学校生活の躓きを3つご紹介します。もし、今登校しぶりをしている子も、似た出来事で躓いているかもしれません。
■1取り組むだけで精一杯、そのときに言われる「早くして」の一言
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10272002472
手洗い場を使っているとき、後ろに並んでいた女の子が「早くして」と言いました。その瞬間、ものすごい勢いで振り向き、怒った顔で私のほうを見た長男は、今にも暴れ出しそうでした。
長男からすると、たくさんの子どもたちの前で手を洗うだけでも精一杯なのに、「早くして」という今以上に努力することを要求された、もうどうしていいかわからない!と、頭がいっぱいになってしまったのだと思います。
「そういう時は『わかった』って言えばいいねん。
『早くしてね』は『スピードアップしてね』という意味もあるけど、『待ってる人のことをちょっと気にしてね』という意味よ。
『オッケー、あなたの気持ちは受け取った』という印に『わかった』って言えばいいねん。そしたら、相手もホッとするから。」
すると、長男は落ち着きを取り戻し、手を洗うことができました。私たちは言葉を、文字上よりも広い意味合いで使っていることがあります。
「そんなに騒ぐなら、もうお終いだよ」という言葉も「静かにしてね」と伝えたいだけ。定型発達の子どもたちなら、言葉に含まれるメッセージを自然に察することができるかもしれませんが、長男には戸惑ってしまう原因にもなるのです。
■2「さあ始めよう」だけでは、何をしたらいいかわからなくなる
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=28058000134
掃除の場面でも躓きがありました。「机ぞうきん係」の日、先生から「さあ、がんばろうね」と言われても何をしていいのかわからずイライラしていたのです。