発達性協調運動障害とは?ただ不器用なだけではない?症状、困りごと、相談先、家庭での対応まとめ
家庭で様々なサポートを行う場合は、まず、「こうするべき、こうあるべき」という先入観を捨て、子どもと一緒に楽しみながらやることが長続きの秘訣です。
あくまで遊びの中で取り入れ、訓練、という位置づけにしないことも大切です。
家庭で見られる困りごとの例としては、以下のような例が挙げられます。
・手先がうまく使えていない
・正しくお箸の使い方を何度も教えたけれど、なかなかお箸をうまく使いこなせない。
・服のボタンをうまくはずしたり、かけたりすることができない。・文字を書くときに極端に筆圧が弱い、強い。
上記のような困りごとに対して、考えられる不器用さの原因としては、
・手の筋肉の動きをうまく制御できない
・手元に注意が向いてない
・手の動きと視覚の情報の連携が取れていない
などが挙げられます。
これらを踏まえた上で、手で何かを握る経験や、握ったあとの状態を把握する機会を増やすことにより、手の筋肉に入れる力の制御を学ぶことができ、つまむ機能や握る機能が育っていきます。
具体的に家庭で出来ることとしては、以下のような取り組みが考えられます。
・ブランコやアスレチックで遊び、どのくらいの力で自分の体重を支えれれるようになるのかを学ぶ。
・コイン遊びを通して、コインを握る、つまむ、入れるという動作を経験する。いろんな指でコインをつかむことで指の力の入れ加減を学ぶ。
・粘土で遊び、粘土の形を変形させたり、細かい作業を行うことで、感覚の加減を学ぶ。
ここで紹介した方法はあくまで一例であり、他にも様々な方法があります。
また、家庭でできるこうした取り組みも、すぐに効果が表れるとは限りません。ゆっくり時間をかけて、楽しみながらやっていきましょう。
https://conobie.jp/article/4073
Conobie コラム粘土遊びは子どもの脳が活性化する!?楽しく創造力を伸ばす、3つの魅力とは?
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乳幼児期の感覚統合遊び
https://goo.gl/3qRzTq
発達障害の子の感覚遊び・運動遊び 感覚統合をいかし、適応力を育てよう1
まとめ
発達性協調運動障害は、一つ一つの運動を関連づけたり、統合することが困難な障害ですが、運動の得意不得意はどんな子どもにも見られるため、ただの「不器用な子」ですまされる場合も少なくありません。