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得意なことがつまづきの原因に?検査結果から見えた息子の悩みの正体は?

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息子の得意を伸ばそうと選んだはずだけど…

得意なことがつまづきの原因に?検査結果から見えた息子の悩みの正体は?

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みんなと同じやり方をしても、なかなか思い通りにいかないのが、発達障害児の子育て。しかし、1つでもその子に合ったやり方が見つかると、大きく成長することがあります。

自閉症の息子は来年小学生。

身体が弱く苦手な事も多いため、自己肯定感が下がってしまう機会も多いのですが、何か1つでも自信を持ってできる事を見つけてあげたくて、息子の好きな算数を公文でやらせてみることにしました。

公文を始めた当初は、楽しそうでサクサクと進んでいたのですが、計算が繰り上がりに差し掛かると、途端に進みが遅くなり、1枚のプリントに数10分かかるように。

1問解くたびに「ママ、これで合ってる?」と聞くようになり、「1枚終わったら丸つけをするから」「間違ってもいいから、自分できちんと考えなさい」と何度話しても、1問ずつ答え合わせをしないと次に進めなくなっていきました。

「息子の得意なこと」が、つまづきの原因だった?

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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10736002792

なぜこんなに不安に思うのだろう?間違えるのが嫌だから?

どこにつまづいているのか疑問に思い、発達検査の結果を見直してみると…WISC検査の結果から、息子は複雑な思考が苦手ということがわかりました。

しかし、それを補うように右脳に発達していて、見たものを丸ごと記憶する能力は秀でています。


この検査結果を見直してから気づいたのですが、実は息子は、苦手な部分を補うべく、計算問題の答えを丸暗記していたのです。

だから1桁+2桁になると、パターンが多すぎて暗記しきれず、1問解くたびに「(自分の暗記は)合っているか?」を確認していたのですね。

息子は、暗記力が強かったから算数が得意に見えただけで、自分で考えて答えを出してはいなかったのです。

「道具を使うのが好き」が大きなヒントに

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「息子が暗記に頼らずに、自分で考える力を身に付けるにはどうしたらよいのだろう?」

そう考えた私は、目で覚えるのが得意な息子が概念を理解しやすいようにと、ブロックを使って一緒に計算したり、紙に書いてみたりして試行錯誤を繰り返しました。

しかし息子は、なかなか「答えを暗記する」方法から脱することができません…

思い悩んでいた私に解決のヒントを与えてくれたのは、なんと姪っ子でした。

二人で算盤(そろばん)の話をしていたときのことです。

「私は道具を使って何かをするのが好きなの!紙と鉛筆だけでお勉強するより、ずっと楽しい!」という姪っ子の言葉を聞いてハッとしました。

そうです、息子も「道具を使うのが好き」なのです。


iPadやパソコンの操作が好きで、そこからあっという間に、いろんな知識を吸収していきます。

それはきっと「自分がこの操作をすれば、瞬時に必ず同じ反応が返ってくる」という安心感が大きいのでしょう。

ならば、算数も道具を使えばいい。

自分が数字を入れて正しく操作すれば、必ずいつも同じ答えを返してくれる。そんなそろばんは、息子にぴったりだと思いました。

息子に合った方法が見つかったとたん…

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今まで何かを計算する時は、目を斜め上に向け、記憶の中から正解のカードを引き出そうとしていた息子でしたが、そろばん教室に通い始めて1ヶ月で、大きく変化しました。

そこにそろばんが無くとも、人さし指と親指を使って宙で玉を動かし、1人で正しい答えを導き出せるようになったのです!

おまけにたし算だけではなく、ひき算も出来るようになりました。

公文を続け、あのまま1問ずつ暗記を頑張らせていたら、ここまで算数を好きにならなかったかもしれません。


正しく玉を動かせば、正しい答えが返ってくる。「自分で計算ができる!」ということが、たくさんの自信を息子に与えてくれていることを、日々実感しています。そろばんに出会えて本当に良かったと思います。

親は親、子は子。息子本人に合った方法を見つけられるように

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今回の出来事を通して、人は誰しも得意なことや苦手なことが違うということを改めて痛感しました。

実は私も幼い頃に、そろばん教室に何年も通っていたのですが、頭にそろばんを思い描くことができなかった経験もあり、息子の習い事の候補からは、完全にそろばんを除外していました。

親は親、子は子。頭ではわかっていたつもりですが、本人の持つ特性によって、合うものは1人ひとり違うんですよね。

息子に合った方法を見つけるのは、とても大変です。
でも、そのことをよく頭に置いて、これからもいろいろな方法を探っていきたいと思います。

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