話したいのに話せない。息子の場面緘黙を知って私がしたこと
話したいのに話せない、場面緘黙を知っていますか?
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「話したいのに話せない」と聞くと、皆さんはどんなイメージを持ちますか?
強い気持ちがこみ上げて言葉にならない、というドラマのようなシーンをイメージする人もいるかもしれません。
でも、ふとした挨拶や質問への受け答えですら、言葉が出ずに全く話せない人がいると言われたたら、どうでしょう?
実は、私の息子はまさにその状態になったことがあるのです。
今回は、話したいのに話せない、「場面緘黙」になった息子と私がどう関わったかの経験談をお話します。
家の外に出た途端、様子がまるで違う息子
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長男は、もともと幼少期から大人しい子どもではありましたが、家のなかではマイペースで遊んで過ごしています。
ですが、家から一歩外へ出ると様子が激変。急に無表情となり、笑うことさえしなくなるのです。
外出先でどうしても話す必要があるときには、私に極端に顔を近づけてささやいていました。
ちょっと極端かな?とは思いましたが、家の中で兄弟で遊ぶ時には大きな声を出しながら遊んでいたため、特に不思議に思うこともなかったのです。
しかし、小学校に入学するとその変化はさらに顕著になり、学校で喋ることはほとんど無く、周りからも「もっと大きい声だせよ」とからかわれるように。
先生から、「学校でお友達とトラブルがあった時など、お友達に謝ることができない」と指摘されたこともありました。
話さないのではなく「話せなかった」
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これでは安心して学校で過ごすことは難しい、と考えた私は、息子を連れて小児精神科を受診することにしました。息子の外での様子を見るたびに「何でこの子は喋らないの?」と疑問だった私は、先生からの説明を聞いてハッとしました。息子は話さないのではなくて、話すことができなかったのだと。
先生からの診断は、「場面緘黙」(ばめんかんもく)