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アスペルガーの娘は「ほめると怒る」一体どうすればいいの?

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言語IQは150。アスペルガー症候群で、常に頭の中はフル回転。

アスペルガーの娘は「ほめると怒る」一体どうすればいいの?

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11071000282

娘は、言語能力が突出しているアスペルガーです。

言語IQは150を超えており、頭の中は常にフル回転状態なので、休む暇なくいつも話し続けています。良くも悪くも娘の大きな個性の一つとなっています。

そんな娘は、自己肯定感が低く自分を否定しがち。誰かが自分のことを話していると「否定されてる…」と感じてしまうのです。
自分に以外の話題は、まさにアスペルガーの特性通り「言葉通りに受け取り、意図が読めない」のに、自分に関することとなると、反応が全く異なるのでした。

否定的な考え方は、昔の私に似ていた。他人のアドバイスを上手に受け取れない時がある

アスペルガーの娘は「ほめると怒る」一体どうすればいいの?

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娘は、

「いい笑顔だね!いつもそんな風に笑ってるとステキだよ!」と褒められると、

「どうせ私はいつもちゃんと笑えていないから。いつもの私はダメってことでしょ!」と怒ります。


「すごく上手にできたね!」と褒めらると、

「いつもいつも失敗して、たまたま上手く行っただけ!頑張ってもなかなか上手く行かない私なんて全然ダメ!」と泣きながら訴えます。

そんな娘を見ていて、ふと、私自身も長年同じような思考のパターンだった事を思い出しました。

昔の私は、そもそも「アドバイスされる」という事がとても苦手。

自分から「どうすればいいと思う?」と相談した場合はアドバイスを素直に聞けるのですが、相談をしているわけでもないのにアドバイスされると、その内容よりも「今のままではお前はダメだ」と否定されているという風に捉え、そこのみを強烈に受け取っていたのです。

「適当に受け流せばいいじゃない」と言われることもありましたが、一度入ったマイナス要素は頭の中で何度もリピート再生されるため、「受け流す」ということもできないのです。私を知っている人が、私を否定的に見ている。
その事実に猛烈に怒りを感じるとともに、傷つき、とどまることのない思考の中で深く深く自己否定に紐づけてしまう。

私はこの思考のパターンにずいぶん長く苦しんできました。


娘もそうなのでは…と思い、長年苦しんだからこそ娘にはなんとかこの思考をコントロールしてもらいたい。この苦しみから逃れさせてあげたい。そう願って、対応を模索してきました。

【1】言葉でほめるのをやめて、代わりに「はなまるノート」を作った

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まず、娘の自己肯定感を高めるために「はなまるノート」を作りました。

「このノートには、ママが本当にいいと思ったことしか書かない」と宣言し、毎日の生活の中で些細な“はなまる”な出来事を具体的に記入しました。

自分で探し物を見つけられたこと、
泣きながらも諦めずに最後まで取り組めたこと、
怒ってしまったけど小さな噴火で済ませられたこと…

娘はこの「はなまるノート」に書かれていることは、とても素直に受け止め、何度も読み返しては顔をほころばせています。

というのも、娘の場合は「耳から入る言葉(音声言語)」には、思考のフィルター「なぜその人は、そのような発言をしたのか」を通して背景を深読みし、「これを単純な褒め言葉と受け取ってはいけない」と考えてしまうのです。

一方で、「目から入る言葉(文字情報)」は、思考のフィルターを通さずに済むようで、素直にほめ言葉も受け取れるようです。


とにかく、文字に書いてほめれば素直に受け止められるという法則を見つけてからは、娘をほめやすくなりました。

自己肯定感も少しずつ上昇に向かっているように思います。親としても、はなまるノートを書こうと子どもの良い所に注目できるようになったので、これもいい収穫でした。

http://green.watson.jp/blog/2015/11/21/character-is-to-surpass-the-thinking/
言語優位|文字は思考を凌駕する「言葉は人を作る」プロジェクトで見えた娘の特性

【2】ほめられたらまず最初に何を言うのか、明確に決めた

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ほめられたらどうするのか、を娘と話し合って決めました。

「ほめられたら、ありがとうと言う」というシンプルなルールです。

今まで、ほめられたらまず最初に口をついて出てくるのは自分を否定する言葉でしたが、まず「ありがとう」を言うと決めてしまったのです。

ルールは厳格に守るというアスペルガーの特性を逆手にとったこの作戦は大成功。これを決めて以来、娘がほめられた後に怒りをあらわにすることは、ほとんどなくなりました。


また、ほめられた瞬間に自己否定をしてしまう前に「ありがとう」と発することで、この音声言語が娘の思考のフィルターを通り、「ああ、自分はほめられて嬉しいんだ」という信号が脳に送られているのではないかと思っています。

ネガティブすぎる、と言われても余計自信がなくなるだけ。色々試してみよう

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私自身、幼いころからこの思考パターンでずいぶんと苦労をしてきました。

考え過ぎだ、ネガティブ過ぎる、被害妄想が激しい、堅苦しい、真面目すぎる…。
周囲から様々な言葉をかけられ、その言葉に傷つき、さらに自己否定を行う、という悪循環の中で暮らしてきたのだと思います。

今回はたまたま、自分の経験を活かして娘を理解しながら対応策を考えることができました。これは本当にラッキーでした。

子育ての中で、どうすれば良いのだろう?と頭を悩ませることは尽きませんが、あれこれ考えてトライしてみることに無駄な事はひとつもないはずです。

「試してみて合わなければ、また考えよう」そんな風に、ひとつずつ子どもたちと実験をして幸せに近づけたらいいなと思います。

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