[第3回]この仕事に熱中できるのは「簡単じゃない」から。自分に合ったフィールドは自ら動き拓いていく。
仕事のポリシーは、「小さなことでも周りが困っていたら助ける」
編集部:プログラマーとしてご活躍されている上杉さん。今回は、仕事という視点でお伺いしたいと思います。
以前、「営業職ほどコミュニケーションやホスピタリティが重要じゃないから、対人関係は今そんなに困っていない」とおっしゃっていましたが…
上杉:そうですね。もちろん、仕事をする上でコミュニケーションは大事だと感じていますが、プログラマーという職業も働く環境も僕に合っていると思います。
編集部:働く上で心がけていることはありますか?
上杉:僕の働く上でのポリシーは「どんな小さなことでもいいから、周囲の社員が困っていたら、助ける」なんです。
困っている人がいたら、一番最初に気づいて助けてあげられる人でありたい。
ネットがつながらないとか、プリントアウトができないとか、ほんの些細な事であっても。
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11038012347
編集部:それは、どうしてでしょうか。
上杉:Facebookでインターンをしていたとき、優秀な上司がいつも言っていました。
大企業では周囲の人を助けても対して変化は無いけれど、小さなチームでは周囲の人を助けると、会社も変わる。
周囲の人が成功すればするほど、プロジェクトは進むし成果もだせる。ベンチャーだったら、会社が成功したらストックオプションという形で自分にも見返りがある。
その上司はとても優秀で、彼は後に有名なIT企業の社長になったのですが、すごい人の行動原理ってシンプルなんだなと思ったんです。どんなに優秀な人も「当たり前のことを大切にしてる」と気づきました。
編集部:なるほど。
上杉:こう思えるまでは、自分の事でいっぱいいっぱいでしたから。
プログラマーになってから、毎日の業務で「これ簡単だな」と思った事はありません。多分、だからこそ僕はこの仕事が好きなんだと思います。
どう頑張っても「最高に綺麗な答え」というのは無く、どんなに優秀なプログラマーでも「プログラミングは簡単だ」と思うことは出来ない。この業界の「永遠に終わりがない感じ」が、ぼくは好きですね。
子どもの世界を、まずは家族が知る。すると必要なものが見えてくるかもしれない。
編集部:将来プログラマーになりたい、という子ども達も多い一方で、大人がそれをどうやって導いてあげたらいいのか難しいというお声も聞きますが…
上杉:そうですねえ、もし僕に子どもがいて、その子が自分の子ども時代と似ていたらまず「本人が興味のあることを一緒に勉強する」