大人の「一方的な注意」は、子どもにどんな影響を与えるのだろう
他の子どもたちも、いつになく真剣な表情で聞いてくれました。
それを見て思ったのは、怒られてばかりの主人公に、感情移入する子どもが多いことでした。
絵本に出てくるの男の子は、少し不器用で発達障害の子どもたちに、似ているような気がしました。自分の気持ちを包み隠さず表現し、その場に合った振る舞いができなくて怒られる。
友達ともうまく付き合えず、傷つけられては怒って傷つける。自分の気持ちに嘘をついていないのに、どうして周囲の大人たちが自分を怒るのか、わからずに困ってしまいます。そして誰よりも悲しみ、絶望します。
子どもたちの反応から、大人から一方的に怒られることの重みを感じた時間でした。
1冊の本が、大人と子どもの距離を縮めてくれることも
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10230001923
この読み聞かせの後、担任の先生から「私、感動しました!」と、連絡がありました。この絵本は先生方にも反響を呼んだようで、その後、学級通信で紹介されました。
ついつい子どもを怒ってしまいがちな、大人の私たち。時には、子どもの気持ちに寄り添ってあげたいですね。
私も久しぶりに読み返して、そんな気持ちを思い出したのでした。
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