子育て情報『【専門家が解説】「いじめ」60万件。今、子ども達はその事実をどう捉えているのだろう』

2016年8月31日 16:00

【専門家が解説】「いじめ」60万件。今、子ども達はその事実をどう捉えているのだろう

これは中学生だからでしょうか?いいえ、そんなことはありません。小学生に聞いても同じような答えが返ってきます。

毎年8月に都内の児童館で小学1年~6年まで、いじめ防止学習会を開催していますが、この時も無邪気な表情で話すシビアな現実に驚かされました。

「はーい。人の心を傷つけることです」
「うざい。キモい。死ね、とか言います」
「仲間に入れない事です」

文部科学省の調査では、教育委員会から文部科学省に報告があがる、いじめ認知件数は、8万件を超えています。

ですが、その水面下で起きている報告にあがらないいじめは、その数十倍、約60万人にものぼるといわれています。


まるで、その一端を垣間見るような教室でした。


夢を描く力は人間が持つ才能。心を傷つけたら夢は描けなくなる

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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10250006664

子ども達に、「いじめって何?」と聞いた次は「将来の夢は?」と問いかけます。

そして十人十色の様々な夢を教えてもらった後に、『13歳からの道徳教科書』(育鵬社)と言う本にある大リーガーのイチロー選手の“子供の頃の夢”の部分を朗読しています。

最初はイチローという名前は出さずに「ここで、皆と同じ小学生の時に、ある生徒が描いた作文を読みますね。…さて、誰だかわかるかな?」と問いかけます。
「はーい!イチロー!」とすぐに答えが。

「えー!イチロー!?」と他のみんなからはどよめきが起こります。

そして、私は続けます。

「あのね、“夢”を描けるというのは、人間だけが持っている才能なんだよ。
夢を描いて、その夢に向かって一生懸命勉強する、努力をする。それは人として一番尊敬される行為なんだよ。
夢を諦めないで努力すれば、必ずいつか実現する。今、語った夢を諦めないで。自分の夢だけでなく、お友達の夢も忘れないでね。」

「なぜ、夢が描けるかわかるかな?それは、人間に一番大切な“心”があるから。

心があるから、夢を描く力や夢に向かう力が生まれるんだよ。」

そして、最後にこう伝えるのです。

「なぜ、いじめがよくないか、わかるかな?
いじめられて心が傷ついたら、夢を描く力がなくなるんだよ。自分の夢が大切なように、お友達の夢も大切。
だから、夢を壊すいじめは、絶対にいけないんだよ。

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