[第2回]秀才の100点より「勉強が苦手な子の60点」が評価される?アスペルガーな僕の違和感
そこでつまづきはなかったのでしょうか?
畠山:中高は無遅刻無欠席、通学も50分かかり、授業後は塾。という、それまでのルーチンとは変わりましたが、防衛大は寮生活ですし、なぜかキツいサッカー部に入ったので、生活は依然拘束されていました。それが良かったんです(笑)
普通の大学生生活といってイメージするような、昼から授業にいき、眠りながら授業を受けて…という環境ではなかったので、真っ直ぐ真面目に(笑)
編集部:自分のスタイルに合わせて、あえて、そういった学生生活を選んだんですか?
畠山:いや、受かったからです(笑)
国立の医学部で受かったのは防衛医大だけでした。親もお金かからないし、家計も助かる、じゃあ行きましょう。というところですね。
今振り返えると、あの生活スタイルは自分にとって、とても良かったと思います。ただ、全寮制だとは知っていても、朝6時に点呼があるなんて知らなかった(笑)
世の中は理不尽なことが多い。だからこそ僕は仕組みを学んだ
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=29000000252
編集部:ちなみに、寮のルールや集団の決まり事に疑問を感じることなどはなかったのでしょうか?理由を考えるとイマイチ納得出来ない慣例的なルールだったり…
畠山:疑問…そうですねえ…「ルールがあると知らなくて疑問を抱くこと」はありますよ。
編集部:あ、なるほど。
畠山:はい、だから僕はルールを隅々まで学んだ。
例えば、賃貸物件。部屋を借りるときに、敷金・礼金・手数料がすごく高いことがありました。不動産屋が取れる手数料は、家賃の1ヶ月分で、手数料には消費税はつきますよね。且つ敷金/礼金には消費税はつかない。
ところが、僕の手元にきた見積り書には、2ヶ月分の手数料に消費税がかかっていた。これは、宅建法違反なんですよ。
というように、ルールを隅々まで学んでいれば、おかしいと思うことをすぐに論理的に理解し、社会の理不尽にすぐに対処し交渉したりできるんです。
編集部:そんな風にルールを学ぼうと思ったキッカケは…?
畠山:腹が立つからですよ(笑)
というのは、冗談で、例えば高速道路のスピード違反、捕まる人と捕まらない人がいるのはなぜでしょう?それは、警察が取り調べをするルールがあるみたいなんですね。