認知行動療法(CBT)は心の病気に効果的? メカニズムや形式、体験談まとめ
認知行動療法とは
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認知行動療法とは認知(物事の受け止め方や考え方)に働きかけ、こころを楽にする精神療法の一種をいいます。人間はストレスとなる出来事が起こると、それを認知し、認知が感情・気分や行動にも影響を及ぼすようになっています。
認知行動療法では、認知を通して、人間の感情・気分と行動の両方にアプローチし、良い循環を起こせるように働きかけていきす。医師との対話やホームワーク、インターネットプログラムなどを通して、認知や行動のパターンを変えていきます。
認知行動療法は英語ではCognitive Behavioral Therapyと表記され、しばしばCBTと呼ばれます。認知行動療法とは、次のように説明することができます。
認知行動療法(CBT)とは、患者自身が自分の心(認知、行動、身体、気分)の状態や関連性を知り、それを変えられるという実感を通して自らを制御する力を身につけていく自己コントロール法である。(中略)このように、人間の気分や行動は、認知のあり方(ものの考え方や受け取り方)の影響をうけることから、しばしば認知の偏りを生じることがある。
CBTでは、その偏りを修正し、問題解決を手助けすることによって精神疾患を治療することを目的とした心理療法である。
(参考文献:『岩手大学教育学部附属教育実践総合センター研究紀要第14号』2015年 岩手大学教育学部附属教育実践総合センター/編 p.451)
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AA11844473
認知行動療法は、出来事の受け取り方によって、人の感情や行動は変化するという考え方に基づき、気づきの基礎となる心理教育を重視しています。行動を通して気付きを広げ、次第に考えの偏りに目を向けます。そして当事者に寄り添いながら、主体的な気付きを手助けする形で進めます。
つまり、悩んでいる方が陥っている悪循環に対して、学習の法則に従い、良い循環への変化を目指す行動療法と、不安や抑うつ、強迫観念などの原因は認知のくせにあると考え、それを変えることでストレス軽減を目指す認知療法をあわせたのが認知行動療法です。
認知行動療法が有効な精神疾患や、性格の特徴は?
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認知行動療法は、精神疾患に対して治療効果と再発予防の効果が科学的に認められています。