小4不登校の娘にパソコンを買って良かった!その理由と娘の変化
娘のために、パソコンを買おうと決意したのは
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子どもがゲーム機器やパソコンに興味を持ち始めるのはいつ頃なのでしょうか?もし興味を持った時、そのまま買い与えていいのだろうか?怪しげなサイトの閲覧で、間違った情報を鵜呑みにしたら?
心配事は尽きないと思いますが、我が家では娘が小4の時に購入を決めました。その経緯と娘の変化についてご紹介したいと思います。
娘が産まれてからは、自宅でネットを使った仕事もしていた私。その影響からでしょうか、娘は小さな頃から「触っていい?」とパソコンに興味を持ちました。
最初はキッズ用のサイトでゲームをしていた娘も、小4頃から動画サイトや、ネットゲームに惹かれ始めていきました。当時、家には私のパソコンしかありません。
1台を2人で使うので、当然私の仕事の時間も減ります。また、パソコンの能力不足で画面が動かず、しょげている娘を見て、私は決めました。
「パソコンがやりたいなら、思いっきりやらせてみよう。どうせなら満足できる機能を持ったパソコンで。」
パソコンマニアだった私は、ハイスペックのパソコンが自分の自由に使えること、それがどれだけありがたく大切か、身に染みて知っていました。
インターネットの楽しさを実感して欲しい半面、付きまとう不安
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どれだけ私がパソコン好きでも、子どもにパソコンを買い与えるときには、やはり不安がありました。
娘は小2から不登校でしたから、もしパソコンにハマってしまったら、外との世界から完全に断絶されるのではないか?批判的な言葉に傷ついて、塞ぎこんでしまったらどうしよう…。
どうしたら余計な心配をせず、娘が安心してパソコンを使えるのか?逐一監視する訳にもいきません。そこで私は、自分の経験から培ったインターネットとの付き合い方を、娘に伝えることにしました。私自身、パソコンにハマった頃に、痛い目を沢山見てきたからこその、対応策でした。
母による、インターネットと上手に付き合うためのレクチャー
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娘には、こんな話をしました。
●ネットの中には子どもを狙う悪い人がたくさんいる
●ネットには本当の名前、住所、学校名などは書いてはいけない
●自分の写真や、住んでいる場所がわかるような写真は、ネットに載せない
●相手のプロフィールは嘘かもしれない、ということをわかっておくように
●ネットに流れている情報には、嘘も本当も、価値ある情報も、そうでないものも混ざっている。本当に知りたいことがあれば書籍をあたるように
そして、こんな約束をしました。
●嫌な思いをしたり、変なことを書かれたりなど、何かあったらすぐにママに相談すること
●新しいサービスを利用するときは、ママの許可を得ること
そして考え抜いた末、フィルターもかけず、時間制限もせずに使わせることにしました。自分の判断で、1度思いっきりネットの海で泳いでみたらいいだろう、と思ったのです。
こうして、娘のパソコンライフは始まったのでした。
パソコンで何を見ているのだろう?つい調べたくなるけれど…
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子どもがパソコンで何をしているか、気になりますよね。その気になれば、履歴を調べたり、トイレに立った隙に覗いたりすることはできます。
けれど私は、絶対にしませんでした。
全く興味が無いといえばウソになります。しかし、パソコンの中身は日記帳と同じだと思うのです。
自分が何を発信し、どんな情報を見ているのか、親とはいえ、他人に見られるのは耐えがたいことでしょう。自分の安心のために、娘の人権を侵すのは、許されることではないと心に誓っていました。
そのかわり、パソコンに向かっている時の娘の表情は、こまめにチェックしていました。ショックを受けたり、困ったりしたときには、表情を見ればすぐにわかります。
ヘルプが必要な時に、それとなく手を差し伸べられるよう、見守っていました。
不登校で塞ぎこみがちだった娘が、パソコンから得たもの
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娘がパソコンから得たもの、その1番は笑顔です。
学校に行けなくなってから塞ぎ込みがちだった娘が、画面を見ながら声を立てて笑っているのを見て、どれだけ嬉しかったことか。
習っていないローマ字を覚えることができたのも、収穫でした。ローマ字の教科書とプリントアウトしたローマ字入力表を渡し、様子を見ると、1週間でローマ字をマスターしてしまったのです。
入力もあっという間にブラインドタッチを習得。また、ネットゲームやツイッターなど、インターネット上で友達ができたのも、大きな変化の1つでした。
しかし案の定、外の世界から断絶されていった娘。心配でカウンセラーに相談すると…
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こうした変化に嬉しく思いつつも、不安は残りました。
娘はパソコンを楽しんでいるうちに、学校の友達と会うことや、外出がどんどんなくなり、案の定リアルな外との繋がりが断たれてしまう結果となったからです。
私は娘のことで相談に乗ってもらっているカウンセラーへ、このことを話しました。
すると、カウンセラーは「娘さんがパソコンで外と繋がっているのなら、今はそれで十分です。間接的でも、外の世界と繋がっているワケですから。」と言いました。この言葉は、私をホッとさせてくれました。
その後も、ネットを通じてニュースを見たり、好きな料理のレシピを調べて作ってみたり、現実と繋がることも少しずつ増えていきました。
音や映像に敏感で、テレビでニュースを見ることができない娘にとって、ネットは相性のいいメディアだったようです。
とことん好きなことにハマる経験は、多くの学びを与えることも
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こうして思う存分、インターネットと付き合ってきた娘。今ではネットリテラシーにおいては完璧です。ネットのマナーに大変厳しく、個人情報の取り扱いや、著作権に気を配る子に育ちました。
パソコンとの付き合いも、集中して張り付いていることもありますが、疲れたら適当に休憩をとりますし、パソコンに振り回されているのではなく、自分が主導になって付き合っているという感じです。
私のやり方は、一般的には勧められるものではないでしょう。
ですが、自分の体験と娘の状態を見ながら、常に真剣に考えてきたことが、良い結果を生んだのかなと、今は思っています。