愛あるセレクトをしたいママのみかた

100円グッズですぐできる!子どもが時間や曜日を学ぶコツ

LITALICO発達ナビ

言葉の理解が遅かった娘。時間の概念を理解できず…

100円グッズですぐできる!子どもが時間や曜日を学ぶコツ

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11038004080

私が娘の成長を気にするようになったのは、2歳頃でした。
言葉が出始めるのが遅く、コミュニケーションもほとんどとることができませんでした。多動もあり、いつも自分の好きに行動していました。

そんな娘も3歳頃から徐々に言葉が出てくるようになり、それと共に、少しずつ会話もできるようになりました。
それはそれで嬉しかったのですが、新たな問題も現れました。

それは、会話を時系列に話せないのです。つまり、過去と現在をごちゃまぜに話していたのです。

娘は、昨日起きたことも1週間前に起きたことも、全て「さっき」で話していました。


抽象的な概念を、わかりやすく説明するにはどうしたらいい?

100円グッズですぐできる!子どもが時間や曜日を学ぶコツ

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10161012692

それだけではありません。

朝と昼の区別や、朝起きると次の日になっているということも理解できていませんでした。
発達障害の子どもで、こういった概念系の言葉に非常に弱い子どもも多いのではないでしょうか。

娘に時間の概念を理解してほしかった私はまず、昼と夜の区別を理解させることから始めました。

昼の絵(太陽がでている)、夜の絵(暗くなってる)を描いて冷蔵庫に貼りました。

そして、昼間に「今は昼だね~」と昼の絵を見せます。暗くなると、「今は夜だね~」と夜の絵を見せていました。
このように、イラストと実際の空の色を見せながら、理解を促していったのです。


娘が理解するまでに数ケ月はかかったと思いますが、徐々にわかるようになってきました。

「曜日」と「きのう、きょう、あした」はセットで教えると楽チン!

100円グッズですぐできる!子どもが時間や曜日を学ぶコツ

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=28144012731
その頃、家庭内療育を始めていた私は、ヒントとして使えそうな教材を求めて100円ショップによく通っていました。

そこで磁石を3個買ってきて、エクセルで簡単な日曜日から土曜日まで書いた1週間の表を作り、冷蔵庫に貼りました。
3個の磁石には「きのう」「きょう」「あした」と書いた紙をそれぞれ貼りつけました。

例えば、今日が月曜日なら「きょう」の磁石を月曜日のところにくっつけて、日曜日のところには「きのう」をくっつけます。火曜日のところには「あした」をくっつけます。

次の朝に娘と、「朝が来たから今日は○曜日になったね、昨日は×曜日だったね」などと、一緒に曜日1つ分、3個の磁石を移動させました。

このように、目で見て確認ができない日付や曜日の概念も、文字や道具を使うことで「曜日は毎日変わっていくもの」だと理解していったようです。


時間を教えるには、大好きな予定と組み合わせて!

100円グッズですぐできる!子どもが時間や曜日を学ぶコツ

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10186007770

曜日や朝晩の理解ができた後は、時間の理解です。これも頭を悩ます問題です。
小学生にもなっていない娘にいきなり、時間の概念(1時間が60分だということや、分刻みで時間が経過することなど)を教えるのは無理でした。

このため、○時○分などの細かい時間は教えませんでしたが、おおまかな時間(○時)を教えるのは必要だと考えました。
まず、身近なところからと考えていたのですが…そうだ、おやつの時間だ!と思い付きました。

毎日、「午後3時はおやつの時間」と決め、「3時になったらおやつだよ」と娘に伝えたのです。
これも根気よく伝えるようにしたところ、そのうち自分から時間が来たら時計を見せ「3時になったね、おやつだよ」と言うようになりました。

こうして娘は、時計の針の位置で「3時」を理解することができるようになりました。


時間通りに準備をしなければならないのは大変ですが、朝ごはんや昼ごはんなどそれに関連した行動と合わせて教えるのが、時間を理解するには早いような気がします。

目で見て理解しやすい子なら、それを活用しない手はない!

100円グッズですぐできる!子どもが時間や曜日を学ぶコツ

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10131001927

発達に遅れのあるお子さんの場合は、これらの方法を実践しても、もしかしたらすぐに理解できないかもしれませんし、何年もかかるかもしれません。

また、こだわりなどの特性があるお子さんの場合には、例外や急な予定の変更が苦手で、曖昧さを理解するのに一苦労するかもしれませんね。実際娘も、小学生に上がっても、しばらく朝でも昼でも「おはよう!」と言っていました。

しかし、年齢が上がるにつれ、徐々に挨拶の曖昧さや昼ごはんの時間にもいろいろあるのだと理解できるようになっていきました。
今では曜日はもちろん、過去、現在、未来の時間の区別も問題なくできています。

時系列の理解が弱いお子さんの場合は、目で見て確認できるツールがあると大変便利です。
ご家庭で試してみてはいかがでしょうか?

提供元の記事

提供:

LITALICO発達ナビ

この記事のキーワード