2016年10月4日 14:00
発達障害児の子育てに、父親は役立たず?キャンプ場で見たおやじの底力
1つ目は、皆が「お互い様」の気持ちでいられる環境であること
当事者とその家族が集まってのキャンプなので、普段の生活で感じる気疲れがありません。
もう1つは学生などのボランティアさんがたくさん参加していること
ボランティアさんが野外活動、子どもたちの見守り、イベントの進行や食事の支度など何から何までおやじたちと一緒に取り組んでくれているのです。
ボランティアさんの中には、おやじの会のイベントに何度も足を運んでくれている方もいて、あまり人の顔や名前を覚えない長男も、大好きなボランティアさんの名前を覚えて一緒に遊べるのを楽しみにしていました。
普段私が「もう休憩させて…」と言ってしまいそうな激しい遊びでも、若い力と優しさでずっと付き合ってくれる姿には、感謝の気持ちでいっぱいになりました。
予想を裏切る働きっぷりに、おやじを見直す3日間
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=28208001729
このキャンプで家族として得られる大きな収穫、それは「おやじって、結構頼れるんだな」という瞬間です。
普段は園や療育への送り迎え、地獄のようなスーパーでの買い物、体力の限界を感じる外遊び…これらを一手に引き受ける母親からすると、「こんなおやじに、子どもを任せても大丈夫かいな」と失礼ながら思ってしまうのも、やむを得ないかもしれません。
でも、彼らは違いました。
ベテランになると、持っている情報量も多く、ネットワークも広い。
そして障害を見つめる切り口が母親とは違う。普段社会で働いているからこそ、イベントの運営もきめ細かくスムーズです。
やっぱりいざという時、パパは我が家を立派に支えてくれる存在なんだな。そんな気持ちが何度もよぎる3日間なのです。
母親が1人で抱え込まないよう、父親にも子育てに積極的に参加できるきっかけを
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10567001400
パパには日頃、ついつい「療育手帳と受給者証の違いもわからんのか!」「就労移行支援と移動支援は別モンよ!」なんて、偉そうについ言ってしまう私。
でも、おやじにはおやじの活躍の場所がたくさんあって、私たちでいう「ママ友」みたいなおやじのコミュニティーってとっても大切だな、と改めて感じました。