多動の子にトランポリンが良いって本当?購入後の息子の変化とは
とにかく体を動かしたい息子。止まらないその衝動性に限界を感じ…
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11032007068
広汎性発達障害と診断されている息子は、小さい頃からすぐに転んだり、多動傾向なのか落ち着きがなく、どこでもぴょんぴょん跳ねたりと、とにかくじっとしていませんでした。
散歩に行くときも、走っている方が歩くよりも楽なのか、うっかりすると、とことこ走って行ってしまい、追い付くのが大変でした。
自宅でもぴょんぴょん跳ねる息子に、落ち着くよう声をかけていましたが、言っても聞かず、どうも体が勝手に動いてしまう様子。私は正直、息子がぴょんぴょんする姿を見るのが嫌で、どうしたら治まるんだろう?と、ずっと考えていました。
そんなとき、発達障害に関する本を読み、多動傾向の子どもは体を動かしたい衝動が強いという記述を読み、それならやめさせるのではなく、思う存分体を動かせるようにしよう!と考えました。
購入の決め手となったのは、作業療法での様子
色々と調べ、息子の特性に合っていると思ったのが、トランポリンでした。
トランポリンはぴょんぴょん跳ねて、発達障害の方の脳幹を刺激を入れることによって、運動機能の改善や言語発達に良いと言われています。
息子の療育でもOT(作業療法)を行っていて、そこでトランポリンや、ボールプール、ボール投げなど、体を使った様々な動きを経験してきました。
●感覚統合で発語を促したい
●体幹を鍛えたい
●体を動かしたい気持ちを満足させたい
こうした目的と、息子が療育先で楽しそうにトランポリンをしていることを思い出し、それならばと、思い切って3歳の誕生日に家庭用のトランポリンを購入しました。
http://toyama-ot.sakura.ne.jp/ht/hattatubukai.pdf
発達障害の理解と作業療法富山県作業療法士会 発達部会
とことん跳びはねてみた結果…
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最初はどのくらいやらせたらいいのだろう?と悩んだのですが、時間を決めたり強制されたりするのを嫌がるので、息子の跳びたい時に自由に跳んでもらうことにしました。
楽しそうに跳ぶ中、息子から誘われることもあり、運動不足の私もときどき一緒に跳んでいました。1人で跳んだり、一緒に跳んだり、特に回数や型は決めずにフリースタイル(笑)
トランポリンの下には、落ちたときに怪我をしないよう、クッションマットを敷いて使っています。跳び終わったあとは、息子もすっきりとした表情で、体を動かしたい気持ちも満たされた様子。
また、最初は運動不足で使っていた私ですが、実は自宅作業で煮詰まったときにも、トランポリンを使っています。思い切り飛び跳ねて体を動かすと、その後は頭がリフレッシュでき、仕事にも集中できるんです。
自分でもこうした実感があったので、息子には必要だったんだ、買ってよかったなと思いました。
特性との付き合い方はさまざま。抑え込むだけではなく、時には思い切り楽しんで
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正直、当初期待していた発語を促したい、体幹を鍛えたいということに対し、どれほど効果があったかはわかりません。
しかし、トランポリンを跳んだ後の息子の表情は、すっきりしていたこと、無理せずに取り組んだので運動を楽しむという観点から、トランポリンは良かったと思います。
頻繁に使った期間は1年程度でしたが、雨の日などで、外に遊びに行けないときも重宝しました。
体の使い方が不器用だったり、体幹が弱かったり、まだまだ課題はありますが、小学2年生の今では、衝動的に跳ぶことや転びやすかった傾向も、なくなってきました。
障害の特性によって対応は様々あるかとは思いますが、時には我慢させるだけではなく、子どもの気持ちを満足させてあげることも大事なのだな、と今振り返って思います。