子育て情報『あの英雄が自分とそっくり!?発達障害当事者が読む、凸凹だらけの三国志』

2016年10月5日 11:00

あの英雄が自分とそっくり!?発達障害当事者が読む、凸凹だらけの三国志

徳を重んじる儒教の考えが根強かった時代に、「才能さえあれば他は不問」という画期的な求人を出した合理主義のフロンティア。

このように書くと「え?どこに凸凹が?」と疑問ですよね。でも、私には強烈な凹凸ぶりが感じられてしまうのです。

前項で書いた関羽へのプレゼント攻撃。そもそも関羽は「主君・劉備の生存が確認したらすぐに駆け付ける」という前提で身を寄せていたまで。一生曹操の元で暮らす気なんてありません。

でも関羽を自分の部下にしたくてたまらない曹操は、「自分だったら喜ぶんだけどな~」という基準で、美女やら財宝やらを贈り続けていたのですが…関羽、一切手を付けないんですよ。喜んでないんですよ。


ねえ曹操、気付こうよ。関羽、何をしてもあなたに振り向くことはないから。相手の顔色が読めてないのかな?「どうにかすればなんとかなる」って思い込んじゃっているのかな?

その行動、すっごくASDっぽいよ…?

あの英雄が自分とそっくり!?発達障害当事者が読む、凸凹だらけの三国志の画像

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=28029001250

あと、劉備があなたを欺くための猿芝居を「へ~、畑仕事が好きで雷が大嫌いなんだ~」って信じちゃうのもASDっぽいよ。それでうっかり逃げられちゃうあたり、ADDっぽくもあるかもしれない。

ADDっぽいといえばね、敵国の策略として送られてきた軍師を、そうとは知らずにあなたは大はしゃぎで大歓迎、その言葉を素直に信じて大敗を喫してしまったよね…。

何やってんだよ、曹操!!!いちいち私みたいなことするなー!!!!!

そうなのです、曹操ファンのお叱りが来ることを覚悟で書くと、彼は『三国志』作品の中で私がもっとも近親憎悪を感じる存在。自分と同じくASD・ADDだと見ています。

「自分の好きなものは相手も好きになるかも!」と信じて疑わず、それこそ延々三国志の話をしてしまったり、嫌味やからかいに気付かずニコニコ喜んでいたり…そんな過去の失敗エピソードが曹操の姿と重なって、私はいたたまれない気持ちになるのです。


「近親憎悪」と書きましたが、親しみも感じており、大好きなんですけどね。稀代の英雄に自分みたいな面が見えると、「あ、やっぱり人間なのね」って思えるじゃないですか(笑)。


物語の向こうの誰かが、特性の魅力を教えてくれるかも

あの英雄が自分とそっくり!?発達障害当事者が読む、凸凹だらけの三国志の画像

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10367006823

いかがでしたか?異論、反論、「まったくわからない」

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