子育て情報『大人の正義感で不登校を「問題」にしちゃってません?発達障害の息子が語った、学校に行かない理由』

2016年10月19日 14:00

大人の正義感で不登校を「問題」にしちゃってません?発達障害の息子が語った、学校に行かない理由

とのアドバイスを頂き、それを息子自身の言葉と併せ、担任の先生に伝えることにしました。

ところが、私が息子と同じ障害を持っていることが災いしたのか、「息子はこのように申しています」と伝えても、「それでハルさんはどう言っていますか?」「お母さんはそのようにおっしゃいますけど…」と、まるで私が勝手な代弁をしているかのように思われ、話が一向に進まなかったのです。

これではらちがあかないと、主治医の先生の言葉を伝えました。すると今度は、

「絵だって、“こういうふうに描きましょう”とお手本を見せれば上手にできるし、感覚過敏に関してもさほど辛いようには見えませんよ。そうやって嫌なものを避けさせて、学ぶ機会を失ってしまってもいいんですか?」

と返ってきました。強いプレッシャーや感覚過敏に耐えていると息子が発言していたことは、全くと言っていいほど信じていない様子です。

ただ、私も学校での姿を見ているわけではありません。とはいえ息子のことを疑いたくもないし…。
このようなやりとりが連日続き、発達障害に関して普段は楽天的に捉えている私も、さすがに疲弊してしまいました。

改めてこのことを、主治医の先生に相談すると「教育支援センターに相談し、学校との間に入ってもらうこと」を、勧められたのでした。

実はこの問題は現在も相談中で、まだ解決していません。


子どもの選択に親がどこまで介入すべきか?正解は無いけれど、大切にしたいのは

大人の正義感で不登校を「問題」にしちゃってません?発達障害の息子が語った、学校に行かない理由の画像

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10250001804

その後10日ほど欠席をし、息子は学校に行き始めました。今でも楽しい日々の報告と合わせ、感覚過敏の辛さ等について私に話してくれますが、登校を拒否するまでには至っていません。しかし、このまま何事もなく学校に通い続けるのかといえば、それは私にも、息子自身にもわからないことです。とはいえ、息子が本当に辛い思いをしているのだとしたら、学校に行かなくても済む環境作りをしたいと思っています。

でも、そもそも私は「学校なんかに行かなくてもいい!」と主張したい訳ではないのです。
学校でしか学べないこと、できない体験はたくさんあります。それを親である私が奪う権利はありませんし、奪いたいとも思いません。

しかし同時に、学校に行かなかったからこそ学べること、できる体験もあるように思えるのです。

関連記事
新着子育てまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.