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「なんでお兄ちゃんばっかりほめるの…」障害のある息子の陰で、妹が抱えていた気持ち

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発達障害のある小5の息子が、自分からお手伝いをしてくれた日

「なんでお兄ちゃんばっかりほめるの…」障害のある息子の陰で、妹が抱えていた気持ち

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我が家には発達障害の息子と、定型発達の娘がいます。

小5の息子にはADHD、アスペルガーの診断が出ています。ちょっとしたことですぐにイライラしやすく、手先が不器用なところもあります。

そんな息子が少しでも自分に自信を持てるよう、私はどんなに些細なことでも本人の頑張りを見つけたら褒めるようにしていました。

ある日のこと、我が家の和室に洗濯物が山づみになっていました。これが目に入るといつも、「たたまなきゃ」とストレスの原因になっていました。

ある日、夕食の支度をしようと動き出しながら、ふと和室を見て驚きました。

洗濯物がたたんであったのです。


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驚きつつも、嬉しくてつい聞きました。

私「洗濯物、誰がやってくれたの?」

息子「ボクだよ!」

声をあげたのは息子。これには心底驚きました。

たまに手伝いでやっても、とにかくブーブーと文句を言いながらやっていた息子が、自分からやったんですから。

私「助かるよー!ありがとう!」心の底から出た言葉でした。

その日の夕飯時、息子が嬉しそうに今日の出来事を報告し始め…

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夕飯時に、息子が再度その話を掘り返しました。

「ボクがたたんだの、スゴかったでしょ?!」褒められたい!頑張ったよ!そんな言葉が聞こえてくるような表情です。

息子の成長になればという気持ちもあり、私は再度、助かったことを伝え、たたみ方の話などを持ち出し、本や相談機関から得た方法「より具体的に褒める」を実行しました。
それに対し、喜ぶ息子。私も嬉しかった気持ちを「意識して」伝えました。

するとそこへ割り込んで来たのは、夫の一言でした。「そろそろ、そのお話は終わりにしよう。」

この言葉で振り向いた私の目に映ったのは、目に涙をいっぱいためた5歳の娘の姿でした。

すぐに「しまった!!」と思いましたが、時すでに遅し。

「私もたくさんお手伝いしてるのに、どうしてお兄ちゃんだけたくさん褒めるのぉぉぉーー!!」

娘は泣きながら言いました。

息子の障害を理由に、娘に我慢をさせてはいけない。わかってはいたけれど

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娘の絞り出した言葉は、当然の言い分でした。

自分からお手伝いをしてくれる回数は、娘の方が断然多いのです。


洗濯物をよくたたんでくれるのも娘。たたみ方の上手さは同じだけど、むしろお片付けまで一緒にしてくれる事を考慮したら、私を助けてくれたのは、いつも娘でした。

息子へは頭の片隅に「支援」があるので、褒めるのも意識して言葉を追加しています。でも、娘にはそこまでの配慮をしていなかった事が、この件でよくわかりました。

健常のきょうだい児への配慮。これは、常に息子への支援で手一杯の私に、欠けていた部分でした。

それでも気を付けていたつもりだったのに。娘へしわ寄せがいかないように、と思っていたのに。


悩みは尽きない。けれど、工夫できることはきっとある

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当事者への支援はそれだけでも大変なのに、2人以上子どもがいる家庭は、きょうだい児へのケアまで配慮しなくてはならない…。

私たち親が、日々の支援で気を配らなくてはならないことは計り知れません。それはまるで、積んでも積んでも崩れる砂の山へ、根気よく砂を積むような日々です。いつか立派な砂山を目指して。

今回の出来事でのせめてもの救いは、娘との関係が「理由や意図を伝えられる関係」だったことかもしれません。今後もその関係を続けていけることを意識し、娘のガス抜きができる時間を作っていく必要性を考えさせられました。

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