「ママ、メンヘラやったん!?」娘に私の障害がバレた!さて、どうする…?
私の障害が娘にバレた!でもちょっと誤解しているようで…
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娘がアスペルガーと診断されたのは小4のとき。その2年後に私も同じアスペルガーと診断されました。不登校でもあった繊細な娘には、ショックが大きいだろうと思い、告知はまだしていません。
私は、自分がアスペルガーの診断を受けた後、張り切ってアスペルガー症候群の関連本を何冊か買い込んできては、部屋に思いっきり放置していました。
それを見つけた娘がビックリした顔で「ママってメンヘラちゃんやったん!?」と詰め寄ってくるではないですか。
私「ちょっと待て。メンヘラちゃんってなに?」
娘「ママ、手首切ったりしてない?大丈夫!?」
どんな斜め上の誤解なんだ(笑)。
娘の解釈に驚きつつも、アスペルガーにそんな印象を持っていたことにショックを受けました。
よく考えてみると、こういう誤解の仕方ってインターネットのサイトを見てる人にありがちなことなんですよね。
そして内心「参ったなぁ、君も一緒なんだよ。こんな誤解してちゃダメだよなぁ」とため息をついたのでした。
そう、娘への告知をのばし延ばしにしているうちに、自分の方が先にバレてしまったのです。
これはどうしたものか…と、けっこう悩みました。
そうだ!私の体験談を娘にシェアしてみよう!
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そこでまず私が思いついたのは、「そうだ、私を通してアスペルガーのことを理解してもらおう。そうすればいつか告知したときも自分のことを理解しやすくなるはず」というアイデアでした。
それからというもの、特性がらみの困りごとを、日常会話にさりげなく取り入れるようになりました。
「会社で上司に次々とやることを言われたんだけど、覚えきれなくて困った」
「仕事で話しかけられても、周りがうるさいとその人の声だけじゃなくて全部聞こえるからわからなくなる」
「一緒に買い物行ったとき、目の前にあったものをママは見つけられなかったでしょ?あれも特性なんだよ」
「2つ以上のことを一緒にやろうとすると混乱する」
人間関係の困りごとも話しました。
「どうしてかわからないけど、いつも何ケ月か勤めると周りの人に嫌われてるんだよね」
「嫌われていると思ったら、心のシャッターが下りるのよ」
「空気が読めなくて変な人と思われてるみたい」
解決法は教えてあげたくてもなかなか教えられませんでした。だって私自身、何も解決していないから。
ただ、障害者職業センターで習ったことや、感動したことは「落ち着いて練習したら、失敗したことを上手に謝ることができたよ」などと伝えていました。
娘は「ふーん」と聞き流しているように、そのときは見えました。
今度は娘が自分を疑いだし…しかしそこで思わぬ本音が。
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そんなある日、突然娘が「ママ、私ってアスペルガーなの?」と聞いてきたのです。
私の話にいろいろ思うところもあったのでしょう。
嘘がつけない私は、あたふたとして「うーん、そうかもしれないなぁ」と言ってしまいました。
でも、娘はそれ以上突っ込んできませんでした。
「ねぇ、もしアスペルガーだったらどう思うの?」と私が聞くと「障害者にはなりたくない」と言ったのです。私自身は障害者手帳も取って、障害者として生きていく決意を娘にも明らかにしていたのに、この言葉はショックでした。
気になりながらもよくよく聞いてみると、娘にとっての障害者は「言葉で意思の疎通ができない人」のことだったようです。彼女は保育所の年長のとき、保育所の先生がボランティアでやっているダンス教室で、予告なしに重度の障害を持った子と引き合わされました。
話しかけても反応してくれない、無言で笑いながら抱き付いてくる、その様子に強い恐怖を感じてしまったようでした。
このことを私の支援者に相談したのですが、「その引き合わせ方に問題がありましたね。言葉で言い聞かせるよりも、これからの人生での中でゆっくり理解していくしかないと思いますよ」と言われました。
そして、娘の支援者・主治医などと相談した結果、もう少し彼女の自己肯定感が上がってきて、アスペルガーだということを冷静に受け止められる時期が来るまで、告知はしないことになったのです。
これから娘に聞かれたら、「お医者さんに聞かないとわからない」と答えるよう、アドバイスされました。
障害名は関係ない。1人の人間をあるがまま受け止める素直さに感動
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娘はきっと、自分がアスペルガーだとわかっている気がします。
時には疑い、時には否定しながらも、心のどこかではわかっている。でも認めたくないという風に見えます。
そんな彼女ですが、ある日私のことをこう言ってくれました。
「ママは自分のことアスペルガーって言うけれど、私にとっては『ママはこういう人』というだけで、『ママはアスペルガー』だとはいちいち思わないよ」
障害名が付いた特性持ちの人ではなく、1人の人間として見てくれている…。この言葉は涙が出るほど嬉しかったです。
今では誰よりも私の特性を理解し、さりげなく助けてくれるようになりました。
その力を活かし、いつか自分の特性を深く理解して、助けを求められるような人に育ってくれたらいいな、と願っています。
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