2016年11月11日 12:00
「ママ、メンヘラやったん!?」娘に私の障害がバレた!さて、どうする…?
「どうしてかわからないけど、いつも何ケ月か勤めると周りの人に嫌われてるんだよね」
「嫌われていると思ったら、心のシャッターが下りるのよ」
「空気が読めなくて変な人と思われてるみたい」
解決法は教えてあげたくてもなかなか教えられませんでした。だって私自身、何も解決していないから。
ただ、障害者職業センターで習ったことや、感動したことは「落ち着いて練習したら、失敗したことを上手に謝ることができたよ」などと伝えていました。
娘は「ふーん」と聞き流しているように、そのときは見えました。
今度は娘が自分を疑いだし…しかしそこで思わぬ本音が。
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10250006122
そんなある日、突然娘が「ママ、私ってアスペルガーなの?」と聞いてきたのです。
私の話にいろいろ思うところもあったのでしょう。
嘘がつけない私は、あたふたとして「うーん、そうかもしれないなぁ」と言ってしまいました。
でも、娘はそれ以上突っ込んできませんでした。
「ねぇ、もしアスペルガーだったらどう思うの?」と私が聞くと「障害者にはなりたくない」と言ったのです。私自身は障害者手帳も取って、障害者として生きていく決意を娘にも明らかにしていたのに、この言葉はショックでした。
気になりながらもよくよく聞いてみると、娘にとっての障害者は「言葉で意思の疎通ができない人」のことだったようです。彼女は保育所の年長のとき、保育所の先生がボランティアでやっているダンス教室で、予告なしに重度の障害を持った子と引き合わされました。
話しかけても反応してくれない、無言で笑いながら抱き付いてくる、その様子に強い恐怖を感じてしまったようでした。
このことを私の支援者に相談したのですが、「その引き合わせ方に問題がありましたね。言葉で言い聞かせるよりも、これからの人生での中でゆっくり理解していくしかないと思いますよ」と言われました。
そして、娘の支援者・主治医などと相談した結果、もう少し彼女の自己肯定感が上がってきて、アスペルガーだということを冷静に受け止められる時期が来るまで、告知はしないことになったのです。
これから娘に聞かれたら、「お医者さんに聞かないとわからない」と答えるよう、アドバイスされました。