2016年11月5日 11:00
急な予定の変更が苦手…子どもが見通しを持って行動するには?
「切り替え」が苦手な子は何に困っているの?
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アナログゲーム療育アドバイザーの松本太一です。
欲しい商品が売り切れだったり、急に雨が降ってきたり…私たちの日常は予期しないアクシデントであふれています。
そんなとき「まぁいいか」と諦めたり、次の行動に気持ちを切り替えたりすることで私たちは対応していますが、この切り替えがとても苦手なのがASD(自閉症スペクトラム症候群)の人たちです。
特にASDと診断されているお子さんと関わる場合は、見通しが立たないことによる不安やパニックの恐れから、「急な予定変更をしてはいけない」と言われています。
親御さんの多くは、その言葉に従ってできるだけ急な予定変更が起きないようにしていますが、実際には時間がないなどの理由で予定変更せざるを得ないこともしばしば。
予定を変えられてしまったお子さんは、見通しが急に立たなくなりパニックを起こしがちです。こうなってしまうと後が大変。落ち着かせるのに一苦労です。
ちょっとしたお出かけや集団行動のたびにパニックになっていては、行動範囲や選択肢も自ずと限られてくるのではないでしょうか。
では、どうすればお子さんがパニックを起こさずに、楽しく外出や集団行動を楽しめるようになるのでしょうか?
不安の原因は「次にどうしたらいいのか?」がわからないこと
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そもそも、なぜ急な予定変更をしてはいけないのでしょうか?
それは、変更によって予め意識していた先の見通しが崩れてしまうからです。ASDのお子さんは特にそのことに強い不安を感じる傾向があります。
見方を変えれば、急な予定変更があったとしても、変更後に何が起きるのか?お子さんが明確な見通しを持つことができれば、不安感を減らすことができるのです。
見通しを補ってくれるのが具体的な事前の説明
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お子さんに見通しを持ってもらうために必要なのは説明です。
「なぜ変更をするのか」