子育て情報『障害児と健常児を「比べる病」、私は卒業したはずだったのに』

2016年12月3日 17:15

障害児と健常児を「比べる病」、私は卒業したはずだったのに

いつものように大好きな“トイレの動画”を見始めました。

障害児と健常児を「比べる病」、私は卒業したはずだったのにの画像

Upload By 立石美津子

自閉症の子は限定された物事に対して強い執着を示すことが多いですが、息子の場合は、そのこだわりが「トイレ」に対して出ています。水を流す音を聞いただけでトイレのメーカーや種類が分かるほどですが、一度動画を見出すとのめり込んで止められなくなります。


障害児と健常児を「比べる病」、私は卒業したはずだったのにの画像

Upload By 立石美津子

ハロウィンパーティーがスタートしましたが、相変わらず息子はトイレの動画を見続けていました。

「このままスマホを見ることを許してしまうと、場の雰囲気を壊してしまう」

そう考えた私は息子からスマホを取り上げました。

しかし!ここでスイッチが入ってしまったのです。

息子は涙を流してパニックを起こし、それがどんどん酷くなっていきました。

「みんなが楽しんでいるのにまずいぞ」と思った私は、外の空気を吸いに連れ出したり、説得したりしましたが、息子のパニックは一向に収まりませんでした。


完治したと思っていたのに…「比べる病」が再発

障害児と健常児を「比べる病」、私は卒業したはずだったのにの画像

出典 : <span><a class="linkclass" href="http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11021005366">http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11021005366</a></span>

ハロウィンパーティーに参加している3~5歳の子ども達は、席に座って楽しそうに食事を食べ、食べ終わると初対面の子ども同士で仲良く交流しています。

それに比べて息子は……

泣いて怒って、しまいには「死んでやる!」「電車に飛びこむ!」なんて叫びだす始末。
息子は不安定になったとき、自分の身体を傷つける自傷行為も出るのですが、それだけでなく、「学校辞めてやる」「放課後ディを退会する」「ご飯をもう二度と食べない」「癌になる」「入院する」などと自分に向けて暴言を吐き、言葉でも自傷に走ってしまいます。


息子をなだめながら、叫び声が周りに聞こえやしないかとヒヤヒヤしていた私の中に、黒い気持ちが広がってゆきました。

「周りの小さい子でもお行儀よく座っていられるのに、どうしてうちの子は…」

「比べる病」

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