2016年12月23日 11:00
中2の娘が語った「働きたくない」きもち。不登校児が見つめる将来とは
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そして今年、中2になって働いている人と話す機会を持つようになった娘は、ますます「働く」ということについて、自分の考えをしっかり持ちながら考察するようになっていきました。
先日のことです。
娘「来年、中3になるの?嫌やなぁ。もう1回中学生やりたいな。」
私「え、6年間中学生やりたいわけ?」
娘「そう。だって働きたくないねん。」
私「小学校のときは働きたいって言っていたのにね」
娘「何も知らなかったあの頃と、ブラック企業のことや、『どうやら自分はこの社会で楽しく働けそうにない』ってわかってしまった今と一緒にせんといて」
この頃は、「自分には9時5時という働き方ができるとは思えない」「もっと短い時間で働きたい」と自分を分析したうえで、仕事のことを考えていた娘。「働きたくない」と言うのも無理はないなぁと思いました。
振り返ってみて、娘はとても現実を正確にとらえているな、と感じました。
そして、今の社会の生きにくさをしっかりと感じ取っています。それは思考停止状態でとりあえず前へ進むよりも、辛いけれど素晴らしいことだと私は思っています。
母娘2人きりの家庭。不安を抱く娘を前に、親としてできることとは
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娘が働くことやブラック企業のことを意識し始めてからは、「勉強はいくつになってからも挽回できる」、「いったん就職したからすべてが決まるわけじゃない。ダメだと思ったら何度でもやり直せばいい」と伝えていました。
ただ、不登校の娘は、母である私の姿から社会を見ているところがあります。
私はアスペルガー症候群の診断を受け、それは娘にも伝えています。
どの職場でもイジメに遭い、だんだんと追い込まれてうつ状態になった末に退職する私の姿を、娘は側で見ているのです。
それでは働くことに希望を持つことも難しいでしょう。だけど、発達障害者にとっての現実を見るのも大切なことだと思っています。
社会が変わらない限り、同じような困難が待っているのは本当なのですから。
そのかわり、失敗して終わりではなく、障害者職業センターに行って学んだことを娘に話したり、障害者雇用について「普通の働き方が辛い人には、こんな働き方があるよ」