子育て情報『子どもの言語障害とは?さまざまな言語に関する障害の違いを徹底解説します』

2017年5月30日 07:00

子どもの言語障害とは?さまざまな言語に関する障害の違いを徹底解説します

といい、人が音声言語コミュニケーションをとる仕組みについて説明するものです。

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スピーチチェーンに則って考えると、人間が音声を受け取り、理解し、他者に言葉を発するまでのプロセスは、大きく三段階に分けることができます。

■第一段階音響学的レベル
誰かが発した音声が、空気を振動して耳へと伝わります。

■第二段階言語学的レベル
耳を通して伝わった音声を、脳で意味のある言葉として理解し、それについての受け答え(自分が話したい内容など)を考えます。そして、受け答えのための音声を出すために脳から発声器官(口や舌、肺など)の筋肉に信号を出します。

■第三段階生理学的レベル
脳の信号を頼りに声帯や舌、肺などを運動させ、音を発声します。また、口や舌の動きを使い、人が理解できる言葉にします。

http://www.amazon.co.jp/dp/4759912185
参考書籍:内須川 洸 /著『言語臨床入門』(風間書房,2000年/刊)

スピーチチェーンの第三段階目で生成された音声に対して、相手側もまた、耳を通して聞き取り、脳で処理し、受け答えを考え、発生をする…このようなサイクルを通して、人は言葉を発し、他者とコミュニケーションをとっています。



精神医学における言語障害

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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11038020683

アメリカ精神医学会の『DSM-5』(『精神疾患の診断・統計マニュアル』第5版)における言語障害(言語症)は、言語の習得と使用に困難さのある疾患として定義されています。主に、上の図におけるスピーチチェーンの第二段階目にあたる、脳内の言語処理に困難さがある疾患です。その困難さにより具体的には次の3つのような症状があります。

1. 少ない語彙
その年齢の子どもが知っているであろうレベルより単語の知識より少なく、語彙に多様性が欠けている状態です。例えば、言葉の定義(理解)があやふやであったり、類義語や多義語が理解できなかったりなどが挙げられます。2. 限定された構文
文を形成するために、文法規則に基づいて単語や語を配置することに困難さがあります。言語障害のある子どもが話す文章は、文法上の誤りを伴い、より短く単純であることが多く、特に過去時制が適切に使うことが難しい場合が多くなります。

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