子育て情報『構音障害とは?構音障害の原因、診断方法、訓練方法、家庭でできる工夫などを紹介』

2017年3月24日 18:17

構音障害とは?構音障害の原因、診断方法、訓練方法、家庭でできる工夫などを紹介

特に子どもの構音障害の場合、様々な要因が重なり合っていることが多くあります。

◇器質性構音障害
生まれつき、あるいは事故や病気など後天的な理由により、唇・舌・口蓋(こうがい)・顔面などの形に問題があり、うまく発音ができない場合をいいます。

・口蓋裂・口唇裂・口唇口蓋裂
先天性異常のひとつで、日本では500人~600人に1人の頻度で発現します。

口蓋とは口腔内の上の部分、口唇とはくちびるをさします。乳幼児から就学時までの期間中に何度か手術を施し、同時にことばの指導を行うことで、現在では80%以上が正常構音を獲得できると言われています。

・舌小帯(ぜっしょうたい)短縮症
先天性異常のひとつで、口腔底から舌の下面へ走っている小帯(舌の裏側のスジ)が舌の先に近く付着していて、舌の動かしづらさがある状態です。保険適応で手術や訓練をすることができ、多くの場合、正常構音を確立できると言われています。

https://www.amazon.co.jp/dp/4763930265
出典:「口蓋裂・構音障害」日本聴能言語士協会講習会実行委員会(共同医書出版社)

・その他の器質性構音障害
器質性構音障害には、鼻咽腔閉鎖不全症や口腔腫瘍等による発語器官の切除後に生じるものなどもあります。


◇運動性構音障害
脳卒中や頭部外傷、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、ジストニアなど、神経や筋に病変が生じることにより、話すことに必要な運動機能が障害される場合をいいます。

構音障害だけではなく、声やリズム・速さ・アクセント・イントネーションの異常を併発することもあります。

◇聴覚性構音障害
聴覚の障害により、正しい構音を獲得することが難しい場合を、聴覚性構音障害という場合があります。器質性構音障害には、鼻咽腔閉鎖不全症や口腔腫瘍等による発語器官の切除後に生じるものなどもあります。

https://www.amazon.co.jp/dp/4763930265
参考:「口蓋裂・構音障害」日本聴能言語士協会講習会実行委員会(共同医書出版社)

◇機能性構音障害
構音にかかわる器官の形態、神経や筋、聴力に問題が見出されない、また、その他の疾患や障害が無いにもかかわらず構音に問題がある場合、機能性構音障害に分類されます。

主に幼児期にみられます。自然治癒が望めない場合も、早期に指導・訓練を受けることで改善する可能性が広がります


構音障害なのかな?と思ったら専門家に相談を

構音障害とは?構音障害の原因、診断方法、訓練方法、家庭でできる工夫などを紹介の画像

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=28202000539

構音障害は、成長とともに自然に治る場合もありますが、気になる場合は園や学校の先生、子育て支援センターや児童発達支援センターなどの専門機関に相談してみましょう。

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