子育て情報『ストラテラの効果・副作用とは?ADHDのある人に処方される薬ストラテラを詳しく解説します』

2017年2月15日 21:06

ストラテラの効果・副作用とは?ADHDのある人に処方される薬ストラテラを詳しく解説します

ストラテラは後者のタイプで、毎日飲み続けることで効果があらわれる薬ですから、ADHD症状が改善するためには少し待つ必要があります。

約2週間で不注意、多動性、衝動性の改善がみられるようになり、安定した効果が得られるまでには6~8週間かかると考えられています。なお、薬の効果があらわれれば、その効果は途切れることなく終日にわたって続くといわれています。

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参考書籍:榊原洋一、 高山恵子 / 著 『図解よくわかる大人のADHD[注意欠陥多動性障害・注意欠如多動症]』 (ナツメ社、2013年)65ページ

ストラテラがADHD症状の改善に効果があることは、2009年に高橋道宏医師らが行った調査研究で明らかとなっています。

調査は国内41医療機関で合計245人の日本人のADHDのある子ども(6歳以上18歳未満)を対象に行われました。

この調査研究では、ストラテラを服用するグループと、ストラテラの薬成分(アトモキセチン塩酸塩)が入っていないニセの薬を服用するグループに分けられ、医師も子どももどちらがストラテラか分からないようにした上で実施されました。

調査票を用いてADHD症状を点数化し、服用前と服用後の変化について調べた結果、ストラテラ(アトモキセチン塩酸塩1.8mg/kg)を服用したグループで総合点が11.6ポイント改善し、ストラテラがADHD症状の改善に有効であることが明らかとなりました。また、アメリカのマウントサイナイ医科大学のNewcorn JH医師らが2008年に発表したストラテラとコンサータの薬の効果を比較した研究では、ADHDに適応が認められている薬コンサータを服用しても効果のあらわれなかった6歳から16歳までのADHDのある子ども70人のうち、30人(43%)はストラテラを服用して効果があったことが報告されています。


http://online.liebertpub.com/doi/pdfplus/10.1089/cap.2008.0154
出典:Takahashi, M., et al. Journal of Child and Adolescent Psychopharmacology. August 2009, 19(4): 341-350

http://ajp.psychiatryonline.org/doi/pdf/10.1176/appi.ajp.2007.05091676
Newcorn, JH. et al.. Am J Psychiatry. 2008, 165(6)

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