子育て情報『ストラテラの効果・副作用とは?ADHDのある人に処方される薬ストラテラを詳しく解説します』

2017年2月15日 21:06

ストラテラの効果・副作用とは?ADHDのある人に処方される薬ストラテラを詳しく解説します

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ADHDの症状や、薬の効果の感じ方には個人差が大きいため、一概に「ストラテラを服用したからこのように改善した」ということはできません。しかし、実際に服用した人の体験談を見てみると、ゆるやかな症状改善を実感する人が多いようです。

15歳、男児。混合型AD/HDで反抗挑戦性障害を併存する。家庭では朝起きが困難で親が何回起こしても起きない、起きても登校の身支度が遅く、遅刻することが多い。指示に従えず、反抗的態度が目立つ。アトモキセチンを1日0.5mg/kgより開始し、徐々に1.5 mg/kgまで漸増していったところ、1.2mg/kg頃から上記症状が軽減してきて、朝起きがスムーズになり、自分で起きることができるようになった。身支度ができるので、遅刻もしなくなった。
有害事象は認められなかった。

出典:酒井隆、宮本聖也、芳尾隆、諸川由実代/編『こころの治療薬ハンドブック第10版』(株式会社星和書店、2015)263ページ

http://amzn.asia/cUGlAaI


ストラテラの副作用

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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10248003996
ADHDへの効果が報告されている一方でストラテラには副作用があることも分かっています。

特に気をつけなければいけない副作用は、重大な副作用の肝機能障害・黄疸・肝不全・アナフィラキシーです。非常にまれなもので、先ほどご紹介した2009年に高橋道宏医師らが実施した試験でも、これらの副作用は報告されていません。しかし、どのくらいの頻度で起こるかは不明であるものの、服用する場合には念のため注意する必要があります。

以下に副作用ごとの自覚症状をご紹介します。一般的には、記載された症状のうち複数の症状が同じ時期に起きるようですので、服用後に自覚症状が出た場合はすぐに服用を中止して、医師もしくは薬剤師に相談してください。

・肝機能障害:からだがだるい、吐き気、嘔吐、食欲不振、かゆみ
・黄疸:白目が黄色くなる、皮膚が黄色くなる、尿が褐色にな る
・肝不全:吐き気、嘔吐、食欲不振、羽ばたくような手のふるえ
・アナフィラキシー:からだがだるい、ふらつき、意識の低下、考えがまと まらない、ほてり、眼と口唇のまわりのはれ、しゃがれ声、息苦しい、息切れ、動悸、じんましん、判断力 の低下

引用:患者向医薬品ガイドストラテラ5mg・ストラテラ10mg・ストラテラ25mg・ストラテラ40mg|日本イーライリリー株式会社

https://www.lilly.co.jp/_Assets/pdf/lillyanswers/products/guide_str.pdf
重大な副作用ではないものの、ストラテラを服用すると起きやすい副作用もご紹介します。

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