大人のチック症とは?症状とストレスとの関連性、受診先や治療法、生活上の工夫を紹介!
チック症は心療内科や精神科で診察を受けることができます。チック症は脳神経の働きの乱れで症状が出るので、精神神経科、神経内科がある病院はさらにおすすめです。上で紹介した日本トゥレット協会のHPには治療・診察ができる病院のリストがあるので、どうぞご利用ください。
http://tourette-japan.org/?page_id=53
参考:日本トゥレット協会|医療機関リスト
大人のチック症、どんな治療をするの?
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10132112049
チック症の治療は、一人一人の症状の程度に応じて治療方針が決められます。
軽度の場合:身体や心理的なストレスを減らす
本人に対してはまず、ストレスを減らすための環境調整の工夫が提案されます。具体的には医師や臨床心理士による本人へのカウンセリング、箱庭療法・認知療法・行動療法などの心理療法です。本人だけでなく家族やパートナーへの症状理解を促すガイダンスも治療の一環になることもあります。
重度の場合:服薬や認知行動療法の指導を受ける
環境調整だけではつらさが解決しない場合は薬物療法が有効です。
症状が長期・慢性化していて頻繁だったり激しかったりする場合には、ドーパミンに作用する抗精神病薬が処方されることが多いそうです。これらの薬はふらつくなどの副作用が出ることもありますが、チックが出る回数が減ったり、動きや声が小さく目立ちにくくなったりすることが確認されているそうです。薬物療法の他に、チックをコントロールしやすくする認知行動療法も最近では注目されています。
http://www.dr-maedaclinic.jp/dp110.html
参考:前田クリニック
チック症がある大人の方の、暮らしの工夫は?
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=28174010664
チック症は一時的に激しくなっても時間が解決することもある病気です。しかし、脳神経の働き方の癖が原因であるため、環境が変わったり体調が変化したりすると症状が再発する可能性があります。ケガや風邪のように薬や安静で完全に治癒する、とはいえないのがチック症の悩ましいところです。
ただ、チック症はもともと自然経過のなかで軽減していくことも多く、環境調整が効果的な治療なので、本人がリラックスできる生活習慣を身につけておくことに一定の効果はあると思われます。