支援学校で息子が習った「働く」意味。その内容にショックを隠せず…
特別支援学校高等部に入学した、自閉症の息子。その時間割を見てみると…
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10257002212
こんにちは。『子どもも親も幸せになる発達障害の子の育て方』の著者の立石美津子です。
2000年に生まれた、知的遅れを伴う自閉症の息子は2016年4月7日に特別支援学校高等部に入学しました。
息子が高等部入学したばかりのころ、私は時間割を見て驚きました。
「あれ?数学、国語はこんなにちょびっとなの?」
そこにあったのは、作業、作業の連続の時間割でした。
その内容にショックを隠せず…の画像">
Upload By 立石美津子
特別支援学校高等部は正式には高校ではありません。就労するための職業訓練校的色彩が強いです。
障害も重い子、軽い子がいます。それぞれの能力に合った就労先を見据えて、園芸班、紙工作班、清掃班、接客班、事務班などに分かれて訓練しています。
仕事=つらい?息子が学校で習った内容は…
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10186006948
ある日、息子が学校から持ち帰ったファイルを開いてみると、「仕事頑張ります」と書いてありました。
社会に出るということも仕事の意味もわかっておらず、ただ担任に言われたことをそのまま写してているような気がしました。何だか切なくなりました。
Upload By 立石美津子
更にそのファイルには、仕事に関する穴埋め式の問題が入っていました。○のなかに回答を書くものです。
問題:高等部を卒業したら?
○○→○○をもらう→生活する
息子が書いた答えには、「働く」「給料」の文字が入っていました。
問題:お給料をもらうためには、仕事をしなくてはならない!
仕事は遊びではないので○○仕事や嫌な仕事もある
○○には「辛い」という文字が入っていました。
Upload By 立石美津子
息子の精神年齢は5歳くらいです。この穴埋め問題の意味をどれくらい理解しているのでしょうか。
先生が模範解答として示したものを、そのまま書き写したんだと思います。確かに書いてあることは正しいことなのですが…。
障害のある息子にとって、仕事はただつらいだけ?
社会に出れば学校時代のような見守られる環境ではなく、厳しい面もあります。