2017年6月30日 16:00
アホ男子の授業参観で冷や汗タラリ…謝る私に、先生から意外な一言が
(…態度悪っ!!!)
それからまた姿勢を正したものの、先生が話している間、真顔で黙って白目を剥いたり、明後日の方を向いたり…。
すると間もなく、息子はこちらの存在に気づいた。小さく手を振り、素人でも読唇できてしまう口の動きで声を出さずに
「か・え・り・た・い!」
と満面の笑みを見せた。
それを受けて、ひきつりを隠せないと承知で精一杯の笑顔を作り、
「ま・え・を・む・け!」
と、やはり声を出さずに返した私。
その後も何度となく笑顔でこちらを向く息子に、「こっち見んな!前向け前!」というアクションを私が返す、というやりとりを繰り返した。
このとき私は先人たち、そう、男子小学生を育てた経験のある親御さんたちから聞いていた、「男子小学生の多くは愛すべきアホで、そのために肝を冷やすことがしばしばある」という話を思い出していた。
(忘れてた…こいつ、アホだった…)
今ならわかる。授業参観は彼にとってイレギュラーなできごと。
たくさんの親御さんたちが見守る中で授業を受ける状況に疲弊し、著しく集中力が低下していたのだ(この日の帰り道、本人の口から聞いた)。
しかし、今だからこれも言える。「発達特性も関係あるけど、あれは息子だからこその行動だ」と。
私はこの日、たっぷりの冷や汗をかいた。“アホ男子母”としての洗礼を受けた気がした。
私「息子がほんと、すみません…」 先生「え?ちゃんと頑張ってましたよ」
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11038011693
「すみません…息子は普段もあんな感じなんですかね…?」
あのような態度の児童がいたら先生も授業をやりにくかろう…特性によるストレスがあるとはいえ、親の私としてはその辺りが心配で、後日担任の先生に電話をかけた。
「普段はちゃんと授業に集中してますよ。あの日はやっぱり、いつもと違う状況にとまどっていたんですかねぇ…」
先生は笑って普段の姿について教えてくださったあと、こう続けた。
「でも、ちゃんと着席していましたし」
「えっ?ちゃんと?」
「ええ。お母さんがいらっしゃる前も、ちゃんと着席していましたよ」
「あ、でも来たあと…」
「立ち上がったりしてないですもの」
「あ…!」
「ちゃんと着席していましたもんね」
つまり、こういうことだ。