子育て情報『ノーマライゼーションとは?ノーマライゼーションの歴史や時代背景、身近な例を紹介します!』

2017年4月19日 14:00

ノーマライゼーションとは?ノーマライゼーションの歴史や時代背景、身近な例を紹介します!

6. 男女が共に住む世界での生活を送る
社会では、男性と女性が協力して生活しています。しかし、それらしい理由がないにも関わらず、男女が離れて生活している施設も少なくありません。6つ目の基本原理は、男女を不必要に分離するのではなく、協力しあえる環境を作るべきという考えです。

7. ノーマルな経済水準を得る
7つ目の基本原理は、障害のある人も、社会に参加して、基本的な経済活動を行えるようにするべきという考え方です。そのためには、児童手当や早期年金、住宅手当、年金、最低賃金などの経済支援が必要になることもあります。

8. 設備が、障害のない人を対象とする施設と同じレベルのものである
障害者を対象とする施設と一般市民を対象とする施設の設備のレベルが異なっていることがあります。

例えば、一人あたりの居住空間を考えてみても、一般的な家のほうが、入居施設よりもプライベートな空間は広い傾向があります。

このように、理由もなく障害の有無によって施設の環境にギャップがあるのは好ましくありません。
障害者向けの施設をより一般的な施設に近づけていくべきであるというのが8つ目の基本原理です。

ノーマライゼーションの8つの基本原理は、一見それぞれ言っていることがばらばらのようにも感じられますが、どれも障害のある人とない人の日常生活におけるギャップを埋めていこうという側面があります。

https://www.amazon.co.jp/dp/4768434835
参考書籍:ベンクト ニィリエ/著『再考・ノーマライゼーションの原理ーその広がりと現代的意味』現代書館 (2008年)/刊


インクルーシブ教育って?ノーマライゼーションの教育分野での取り組み

ノーマライゼーションとは?ノーマライゼーションの歴史や時代背景、身近な例を紹介します!の画像

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10230001574

ノーマライゼーションが広がるにつれて、教育の現場にも変化がありました。

もともと、障害のある人とない人を完全に分離して教育が行われていましたが、1981年の国際障害者年をきっかけに、分離教育を減らし、障害の有無にかかわらず同じ教室で授業を受けられるようにしようと考えられはじめました。

しかし、みんなが同じ教室で授業を受けることを推し進めるあまり、子ども一人ひとりに必要な支援をすることができませんでした。

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