眼振(がんしん)とは?種類や原因、症状から治療方法まで詳しく解説します!
◇てんかん眼振
てんかん眼振は、てんかん発作中に生じる水平性の律動眼振(目がゆっくりずれていき、急に元の位置に戻る)です。てんかん眼振には次のような傾向が見られます。
・通常、数分間でおさまる。(持続する場合もあるので注意が必要)
・けいれんが止まったときに、両目が同じ方向を向いたままになるが、眼振は静止する。
・脳波を調べると、てんかん特有の波長が見られることがある。
・こわばりからけいれんが起こる強直(きょうちょく)間代(かんたい)発作が伴う。
また、てんかん眼振の治療は抗けいれん薬で行われます。
後天性の眼振の治療法は?
後天性の眼振は、さまざまな原因が考えられ、多岐にわたるため、まずはその原因を追究することが大切です。
頭位異常が見られる場合には手術が行われたり、後天性の眼振のもとになっている疾患を治療したりすることで、眼振を治療していきます。
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参考書籍:江本博文清澤源弘藤野貞/著者『神経眼科臨床のために第3版』(医学書院・2011)
まとめ
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10179006652
眼振は、その原因や症状の表われ方に非常に多くの種類がある疾患です。
人によってはめまいを訴えたりすることもあるほか、本人の自覚症状がなくとも、眼振によって頭位異常が起きて、周りから目つきが悪いと思われたり、そっぽを向いていると勘違いされたりしてしまうこともあります。
現在、眼振そのものの治療法は確立されていませんが、眼振の種類によっては後遺症もなく治る場合もあります。それに、眼振そのものを治すことが難しくても、眼振の症状にアプローチしていくことで、眼振のある子ども自身が生活しやすくすることはできます。
もし、子どもに少しでも眼振が疑われるような様子が見られたときには、眼科にかかり専門家に診てもらうようにしてください。
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