子育て情報『「嫌いじゃないけど、描けないの」お絵描きを拒む娘が、本当に描きたかったことは?』

2017年6月6日 11:00

「嫌いじゃないけど、描けないの」お絵描きを拒む娘が、本当に描きたかったことは?

始めの2、3ページだけ取り組んだドリルが山のように残りました。

あれこれ検討して次に試したのが「空想画」を描く通信教育でした。簡単なストーリーに沿って、小さな画用紙いっぱいに自分が作った世界・キャラクター・模様などを描いていくというものです。

これは今までのどの方法よりも娘に合っていたようで、始めは「本当に自分が考えたものだけ描けばいいの?」と躊躇していた娘が、次第に画用紙を埋められるようになりました。

少しずつ描く楽しみを知った娘ですが、幼稚園では相変わらず筆が進まず、担任の先生と一緒に頭を悩ませていました。


大人向けの本で大変化!娘が本当に書きたかった絵とは

「嫌いじゃないけど、描けないの」お絵描きを拒む娘が、本当に描きたかったことは?の画像

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10387001617

そうこうしている間に空想画も幼稚園も卒業した娘は、小学2年生になっていました。相変わらず、学校のお絵描きの時間は苦痛なようで、教室に貼り出された絵をいくら褒めても「どうせ私の絵は下手だから」とそっぽを向くばかりでした。

ところがある日、なにか習い事をしてみない?と声を掛けると思いがけず「お絵描きを教えてくれるところに行きたい」と言い出したのです。


驚く私に向かって「遠近法とか物の描き方をちゃんと教えてくれる先生のところに行きたい」と娘は続けました。

その時になってようやく、幼かった娘が言った「嫌いじゃないけど、描けないの」という言葉の意図を理解することができました。

娘は幼稚園の先生や私が想像していたような、いわゆる“子供らしい絵”が描きたかったのではなく、猫なら猫、犬なら犬、家なら家、それぞれをそのままの姿で画用紙に写し出すことを望んでいたのです。いくら子供向けのドリルに取り組んでも興味を示さなかったのは、それが娘の描きたい絵ではなかったから。

あとから娘に聞いてみると、描きたいと頭に思い描いていたものを表現するにはまったく技術が足りず、いくら描いても思い通りにならなくて嫌になっていたのだそうです。そこで、お絵かき教室に通う前に一冊の本を手渡してみました。

それは大人向けの『図解・いきなり絵がうまくなる本』という新書本でした。遠近法を学びたいと言っていた娘の希望通り、どう描けば立体的に見え、リアルな絵になるのかという説明が丁寧に解説されている内容でした。

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