2017年6月15日 16:00
頑張りすぎは本末転倒。倒れる母を見て、息子の胸に生まれた「罪悪感」
とドキドキしながらメールを開くと、そこには「ママさん、体調大丈夫ですか?」という言葉が書いてありました。
なんだろう、と思ってメールを読み進めてみると、息子が「うちのママはいつもすごく疲れていて、変な病気じゃないか心配になる。もしかしたら僕のせいで疲れているのかもしれない。僕はママにいっぱい迷惑をかけているのかもしれない。」とずっと心配していたそうなのです。
私はびっくりしました。そしてとてもショックでした。息子は私が疲れて横になっていることで、自分自身の存在に罪悪感を感じ、自信を失っていたのでした。
思い出した、あの言葉
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息子が言っていた言葉をお友達のお母さんに聞いたとき、私は自閉症作家の東田直樹さんが言っていた言葉を思い出したのです。
東田直樹さんは、こう言いました。
「僕たちが一番辛いのは、自分のせいで悲しんでいる人がいることです。 自分が辛いのは我慢できます。しかし、自分がいることで周りを不幸にしていることには、僕たちは耐えられないのです。」
東田さんのこの言葉を聞いたときは、「私は別に息子がいるからって自分が不幸だとは思っていない」と思い、それほどこの言葉の意味について深く考えることはありませんでした。けれども息子にとって私が寝込んでいるそのことこそが、自分が誰かを不幸にしている出来事に他ならなかったのです。
私の取った選択は、
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発達障害の子どもを育てていると、どうしたって疲れて動けなくなるようなこともあります。
であれば、どうしたら息子が見てないところで倒れる時間を確保できるかを考えたのです。そして私は、週に2回息子を放課後デイサービスに預けることにしました。最初は仕事をするために預けていましたが、今は息子の前で倒れないためにも、預けている間は横になっています。また、夕方倒れそうになったら、1時間でも早く帰ってきて欲しいと夫に連絡します。夫が帰る時間まで頑張って持ちこたえて、夫が帰ってきたら即家事育児をバトンタッチして早めに寝ます。
どんなに息子に幸せになって欲しいと願ったところで、私が頑張り過ぎて倒れてばかりいたら、本末転倒。それに気付くことができた出来事でした。
「妻はどんな人だった?」初めて聞く普段の妻の様子。ママ友の言葉が深く突き刺さり<育児の逆転人生>