「アーレン症候群」を知っていますか。文字が回ったり歪んだり…娘の検査からアーレンレンズを手にするまで
と店長さんが仰っていらした通り、眼鏡店を訪れた3日後には自宅に届きました。
しかも、娘がこぼした「ピンクより青の方が好き。」との一言を覚えていてくださり、青色のメガネケースに入れて送ってくださいました。この温かい心遣いに娘を応援してくださる思いが伝わり、親子で励まされました。
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写真は11歳の時に作った2代目のアーレンレンズです。
13色のカラーが重なり、赤みがかった濃いレンズの色に合うようにと、本人が黒い色のフレームを選びました。
8歳の頃、初めて自分専用のアーレンレンズのメガネをかけた娘の言葉は今でも思い出されます。
「わぁ!よく見える!」とスラスラ音読し聞かせてくれ
「普通に見えるってこういうことなのかぁ。
初めて知った!」と。
その娘の言葉から、改めて「誰にも気づかれず、これまで一人でよく頑張って来たのだな」と思うと胸が熱くなり涙が出ました。
アーレン症候群の認知が広がれば、一人で悩んでいる子どもたちが救われるかも!
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10161019124
アーレン症候群はアーレンレンズによってQOLが大きく改善する可能性が高い特性です。
それにも関わらず、頭痛を我慢し、揺れる文字を読むことで生じる不快感を我慢し、学習において人の何倍も時間をかけ努力している子どもたちが、気づいてもらえずに一人で頑張り続けているかもしれません。
もしかしたら、ディスレクシアだと思われているお子さんの中にも、実はカラーレンズのメガネによって症状が改善するお子さんがいるかもしれません。
アーレンレンズが全ての問題を解決してくれる万能な存在、という訳ではないので、引き続きアーレン症候群の当事者が抱える課題感をお伝えできたら、とは考えております。
ですが、まずはアーレン症候群の認知が広がり、一人でも多くの子ども達が自己肯定感を持ち、自分らしく伸びやかに暮らせる社会になると良いな、と思っています。
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※読みに困難が生じるという症状は似ていますが、アーレン症候群とはまた異なるメカニズムの障害と言われています。
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