子育て情報『知的障害のある人が利用できる年金制度、障害年金。種類と等級、受給要件、申請方法などを解説します』

2017年6月30日 22:25

知的障害のある人が利用できる年金制度、障害年金。種類と等級、受給要件、申請方法などを解説します

一方、国民年金に加入している受給者は、障害年金のなかでも障害基礎年金に申請するのですが、都道府県別に各地の日本年金機構が申請書類を審査します。その審査には全国共通のガイドラインがなく、地域によって支給・不支給の差が出ており、格差が大きいという問題が指摘されていました。

こういった障害基礎年金審査の地域格差問題を受けて、平成27年2月に「精神・知的障害に関わる障害年金の認定の地域差に関する専門委員会」が厚生労働省内に設置され、都道府県別の地域差を改善しようと動き出しました。

合計8回の専門家委員会における議論を踏まえて、平成28年6月に地域差を是正する目的で「等級判定のガイドライン」を制定し、運用を開始しました。平成28年9月から運用が始まり現在、日本年金機構は、障害基礎年金の認定において、ガイドラインを活用しながら支給・不支給の是非、等級を決定しています。

これにより、国民年金における地域差は改善の方向に向かっています。

http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-12512000-Nenkinkyoku-Jigyoukanrika/0000130045.pdf
参考:国民年金・厚生年金保険 精神の障害に係る等級判定ガイドライン

http://ci.nii.ac.jp/naid/40020770701
参考:宇佐見和哉「精神・知的障害にかかる障害年金認定の最近の動向について」

http://www.japsw.or.jp/kikanshi/backnumber/106.html
参考:青木聖久「精神・知的障害に係る障害年金の認定の地域差に関する専門家検討会」に至る背景と今後」


障害年金の支給金額

知的障害のある人が利用できる年金制度、障害年金。種類と等級、受給要件、申請方法などを解説しますの画像

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10132111753

日本年金機構によると、障害年金は以下のように計算され毎月支給されますが、支給額はその年度の経済状況で変動があります。
また、子どもの数による加算額は児童手当との兼ね合いで支給額が調整されます。下記は2017年度の金額です。現段階でいくら支給されるのか、目安として参考にしてください。

■障害基礎年金
1級の場合の年額:779,300円(老齢年金の満額)×1.25(=974,125)

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