反社会性パーソナリティ障害とは?特徴や5つのタイプ、原因、診断基準、周りの人の対処法を紹介します
他のタイプよりも特に人間不信が強いです。特に他人に対して権力を振るう立場についた時に、他人を横暴に扱ってしまう時があります。
反社会性パーソナリティ障害の原因
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反社会性パーソナリティ障害の原因は、遺伝的要因と環境的要因の2つだと考えられています。
反社会性パーソナリティ障害の原因の一つに遺伝的要因の関連が挙げられます。
反社会性パーソナリティ障害の方が同じ家族の中で複数人見られる理由について、通常は恐怖反応を引き起こすような刺激に対して反応が鈍い気質や、自己主張が強く挑戦的・略奪的な気質などが遺伝しているからであるという説があります。
しかしこれは研究者によってさまざまです。中には、この理由を家族は共通した行動様式を身につけるからであり、遺伝的要因ではないと捉える研究者もいます。
遺伝的な要因がなくても、心理的・社会的な影響によって反社会性パーソナリティ障害を引き起こす場合があります。
主な環境的要因は、親との愛着が形成されなかったといった発達環境だと言われています。
子どもは親が自分に向ける態度を基盤に、他者と関わりを持ちます。そのため親との愛着が十分に経験できていないと他者に対する感受性や愛着行動が欠けてしまい、共感できなかったり、他人の幸福を大切にできなくなったりしてしまいます。
親が育児放棄をしていたり、子どもに無関心だったりすると、子どもは「世の中は冷たく、自分に何も与えてくれないんだ」という感覚を持つようになります。そして自分の身の周りに対して常に怒りを抱くようになり、反社会性パーソナリティ障害を引き起こすのです。
反社会性パーソナリティ障害は自分で気づきにくい
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反社会性パーソナリティ障害は、本人では気付きにくい障害です。もともとパーソナリティ障害は分かりづらいので、一見普通に社会生活を送っているように見える人も少なくありません。
反社会性パーソナリティ障害は、二次障害や社会生活に困難が生じている場合、「障害」と診断されます。
中には不安症、抑うつ障害、アルコール依存や薬物依存などの物質使用障害、自覚症状に見合う身体的異常がないのに吐き気などが起こる身体症状症、ギャンブル依存、他の衝動制御の障害を伴っていることがあります。