PTSD(心的外傷後ストレス障害)とは?原因、症状、治療、PTSDに似た発達障害の症状まで解説
の形による曝露:
(1)心的外傷的出来事を直接体験する。
(2)他人に起こった出来事を直に目撃する。
(3)近親者または親しい友人に起こった心的外傷的出来事を耳にする。家族または友人が実際に死んだ出来事または危うく死にそうになった出来事の場合、それは偶発的なものでなくてはならない。
(4)心的外傷的出来事の強い不快感をいだく細部に、繰り返しまたは極端に曝露される体験をする。(例:遺体を収集する緊急対応要員、児童虐待の詳細に繰り返し曝露される警官)
注:基準A4は、仕事に関連するものでない限り、電子媒体、テレビ、映像、または写真による曝露には適用されない。
出典:アメリカ精神医学会の『DSM-5』(『精神疾患の診断・統計マニュアル』第5版)
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例えば、上の条件を満たすような経験には、次のようなものがあります。
・自然災害
・殴られる、蹴られるなどの暴行
・性的な虐待
・手術中に意識を取り戻してしまうなどの医療事故
・いじめられた経験や見て見ぬふりをした経験
・ネグレクトなどの親からの虐待
これらの経験は、本人に失態があり、振りかかるようなものではありません。
PTSDの原因になる経験は、日常生活を送る上で頻繁におこるものではなく、非日常的なできごとであることが多いです。
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参考:アメリカ精神医学会の『DSM-5』(『精神疾患の診断・統計マニュアル』第5版)
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出典:明鏡国語辞典 第二版 (大修館書店)
PTSDの症状
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10736006265
PTSDは、過去に悲劇的なできごとがあれば必ず発症するものではありません。過去にショック体験や強いストレスがあったことと、以下に挙げる特徴的な4つの症状が1ヶ月以上持続することを共に満たす場合にのみ、PTSDだと診断されます。・トラウマが突然、思い出される
・トラウマに似た状況を避けようとする
・否定的になる
・いつも緊張状態にある
特徴的な4つの症状について、一つずつ詳しく見ていきます。
つらい記憶が、無意識のうちに突然思い出されることがあります。