子育て情報『パニック予知も夢物語じゃない!?発達障害支援にもつながる、可能性に満ちたデバイス研究を紹介!』

2017年11月10日 14:00

パニック予知も夢物語じゃない!?発達障害支援にもつながる、可能性に満ちたデバイス研究を紹介!

MITテクノロジーレビュー)

2010年に書かれたこの記事には、アメリカのマサチューセッツ州にあるAffectivaという会社が、人の興奮や苛立ちを検知することのできるリストバンド型のセンサーを開発したということが書かれています。このリストバンドに組み込まれたセンサーが皮膚の水分量に応じて変化する電気伝導率を測定することにより、ストレス反応を検知することができると言います。

この記事では、このリストバンドを自閉症の当事者の支援に活用できる可能性があるかもしれない、と書いています。

自閉症の人はストレスを表現しづらいという特性を持つことが多く、またそもそも自分自身の「感情」や「ストレス」についてよく分かっていない場合もあります。そしてギリギリまで我慢した結果、パニックになるというのです。

自閉症の人に限らず、人は誰でもこのような状態になると、交感神経の働きが活発になり、皮膚の水分量が増えて皮膚の電気伝導度が高まるのだそう。このリストバンドに搭載されたセンサーは、その電気伝導度の変化を、「ストレス反応」として捉え、ストレスレベルを測定するのです。

交感神経が活発になるのは、必ずしも「ストレス反応」に限らないのですが、それでも自閉症の人の情緒に何かしらの変化が起こったことは分かると、この記事では言われています。



製品化は進むのか!?その後の開発動向を追跡してみると…

パニック予知も夢物語じゃない!?発達障害支援にもつながる、可能性に満ちたデバイス研究を紹介!の画像

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10161005336

待ち望んでいる人も多いであろうこのリストバンド。この記事で紹介されてから7年あまりの時間が経過した現在の開発状況はどのようになっているのでしょうか。

気になった私は、開発に取り組んでいるマシュー・グッドウィン博士(ノースイースタン大学准教授)にコンタクトを取ってみることに。すると、この技術を継承したリストバンドが既に商品化されていることが分かりました。

上で紹介したAffectiva社は開発・販売を休止しましたが、そこから独立して設立された会社が他社と合併を行い誕生したEmpatica社が、現在でもセンサーの販売行っているというのです。


それがこちら!

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Upload By 林真紀

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Empatica Inc.(Empatica社のホームページ)

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