子育て情報『相貌失認とは?症状、原因、相談・診断・受診先から、発達障害との関わりについて解説します』

2017年11月13日 15:00

相貌失認とは?症状、原因、相談・診断・受診先から、発達障害との関わりについて解説します

そのため、顔を認識するときには細かい部分を見るのではなく、顔を構成しているパーツの組み合わせを見ることになります。おそらく、目だけを見て、それが誰かを認識することは、ほとんどの人にとって不可能だと思います。

顔認識に困難がある人であっても、顔を見た時には、目があり、鼻や口があるということから、今見ているものが顔であることを理解できます。しかし、その顔が誰の顔なのか認識する時に、目や鼻などの細かい部分に注目しすぎてしまい、全体の組み合わせから判断することができないのです。

このように、相貌失認と自閉症スペクトラムには共通した特徴も見られます。現在、相貌失認と発達障害になぜ関連が見られるのかについては、諸説ありますがいまだに解明されていません。

https://www.amazon.co.jp/dp/4788515075
参考書籍:熊谷高幸/著者『自閉症と感覚過敏ー特有な世界はなぜ生まれ、どう支援すべきか?』(新曜社・2017)

https://prosopagnosiaresearch.org/index/information
参考:Information About Prosopagnosia|Prosopagnosia Research at Bournemouth University


相貌失認かどうか調べる方法

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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10161018210

相貌失認なのか、単に人の顔を覚えるのが苦手なのかを確かめるにはどうすればいいのでしょうか。ここでは、相貌失認かどうか確かめるために使われる相貌認知課題について紹介します。


相貌認知課題は、大きく分けると次の3種類の項目を調べるものになります。・見たことある人の顔を覚えられているか
・見たことない人の顔を区別できるか
・顔から性別や年令を推測することができるか

それぞれもう少し詳しく見ていきます。

見たことのある人の顔を覚えられているか確かめる課題では、誰でも知っているような有名人や家族の写真を用いて行われます。有名人や家族の写真を見せて、その人が誰か答えてもらう中で、その正答率や思い出すまでにかかった時間を測ります。

この課題では、写真に写っている人の名前を答えてもらうことが多いですが、名前を思い出せなくても、それが誰なのか分かっていれば正解したとみなします。

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