【新刊紹介】一人暮らしや学習サポート、食生活まで。発達凸凹のある人と家族の新生活を支える本を紹介!
新生活のスタート、あなたの背中を押してくれる新刊を紹介!
4月、新しい環境に移ったり、学校や職場で新たな出会いがあったり…ワクワクもする一方で、ちょっとドキドキ、そんな季節ですね。
今回は、楽しく一歩を踏み出すためにあなたの背中を押してくれる一冊、勉強や仕事のコツを伝え、あなたの不安を解消する手助けになってくれる一冊など、新生活のスタートにぴったりな新刊情報をお届けします。
偏食との向き合い方は!?『手作り弁当は、ママから発達障害の娘へのラブレター』
自閉症スペクトラム障害がある長女の偏食に向き合ったブログが多くの人に読まれ、共感された桜井奈々さんの子育てエッセイです。
「どうして食べてくれないの?」お弁当づくりに悩む保護者は少なくないのではないでしょうか。この本の著者である桜井さんもその一人でした。幼稚園では、お弁当に手をつけなかったり、お昼の時間内に食べきれないという日が続きます。小学生になり、給食を食べられるようになった背景には、お友だちの配慮や本人の努力がありました。
お弁当を通して繰り広げられる親子のやりとりとともに、子どもの成長記録が綴られています。
食べてもらうためにさまざまな工夫を凝らし、彩りやにもこだわった可愛らしいお弁当の写真は見ているだけでも楽しくなります。「撃沈」「痛み分け」「大勝利」と、長女の反応もユーモアを込めて紹介されています。気に入った料理を連日食べ続ける長女に合わせた家族用のおかずアレンジ法などもあり、生活に取り入れられそうなアイディアが盛り込まれています。(発行:2018年3月17日)
親子で一緒に取り組めるワークシート『イラストでわかる子どもの認知行動療法: 困ったときの解決スキル36』
同志社大学教授で臨床心理士の石川信一先生が手がけた子どもたちに向けたワークシートです。
感情がストレートに行動に出てしまうことで、周囲との人間関係でつまづいてしまうことがあります。この本では、子どもたちにイライラしたり嫌だなと思う気持ちは「あっていいんだよ」と認めながら、認知行動療法によって行動をコントロールしていくための考え方を育みます。
「じぶんの気持ちをじぶんでコントロールしてみよう」という章から始まり、学校の授業や休み時間、掃除の時間などさまざまな場面について、その時の感情と行動について考えられるようになっています。