【新刊紹介】一人暮らしや学習サポート、食生活まで。発達凸凹のある人と家族の新生活を支える本を紹介!
子どもが自ら経験して学んでいく過程を大切にするためにも、大人も一緒に読みたい一冊です。
認知行動療法は、医療現場を中心に普及しつつありますが、その一方で、教育の現場に生かせる本はまだ多くはありません。この本は、子どもに語りかけるような優しい言葉遣いでまとめられていて、子ども一人でも取り組めることがコンセプトにされています。親子で一緒に書き込んだり、大人が聞き取りしながら進めていくこともできそうです。(発行:2018年2月18日)
英単語勉強は暗記だけじゃない『読み書きが苦手な子どものための英単語指導ワーク (特別支援教育サポートBOOKS」』
神戸山手短期大学准教授で英語教科の特別支援やユニバーサルデザインの啓発活動に取り組む村上加代子先生の著書です。
学習障害(LD)のある子どもたちを対象にした「チャレンジ教室」を主催する村上先生が、小学生から高校生までのLDの子どもたちに実際に指導して効果が見られた「音から文字へ」落とし込むという暗記に頼らない勉強の指導方法についてまとめています。学校向けの指導ノウハウについてのシリーズを展開している出版社が手がけている専門性の高い本です。
こちらは、小学校高学年から中学校くらいまでの「アルファベットはわかるけど、英語の単語の読み書きに苦手がある」子どもたちを想定して書かれています。
今後は、小学校でも教科として英語が導入され、低学年から英語に触れる機会も増えるのではないでしょうか。英語の勉強は単語がわからなければその先になかなか進めません。苦手を克服できないままでいると、授業がつらくなり、後に進路の選択肢を狭めることにつながってしまうことも。
教員向けの本なので、専門用語もみられますが、小文字のアルファベットの指導法からスタートするので、これから英語を学ぶ子どもたちの備えとしても取り入れられるかもしれません。(発行:2018年2月8日)
進学!就職!親元を離れたあなたに。『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に暮らすための本』
言語聴覚士であり、自閉症スペクトラム障害の当事者でもある村上由美さんが自身の経験も踏まえて専門的な視点からわかりやすく解説します。
この本では、ADHD、ADD、ASD、LDという代表的な発達障害に対して、進学や就職などで親元を離れた時に身につけたいスキルを紹介。章ごとに時間管理やお金の悩み、コミュニケーションの問題などの「あるある」