空港の「バリアをなくす」試みや個性光る美術展など。今月の見逃せないニュース・イベントを紹介!
【ニュース】障害のある人も安心して空港の利用を。「成田空港ユニバーサルデザイン基本計画」が決定!!
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10250001384
日本の玄関口である成田国際空港は4月、発達障害のある人への対応も盛り込んだ「成田空港ユニバーサルデザイン基本計画」の決定を発表しました。
目や耳、身体が不自由な人がより安心して利用できるような対策を拡充し、これまであまり配慮されてこなかった知的、精神、発達障害への対応を国内では他の空港に先駆けて実施します。
具体的には、ボックスタイプの「クールダウン・カームダウンスペース」ができます。すでに第一、第二両ターミナルに1箇所ずつ設置されているので、見かけた人もいるかもしれませんね。これは、空港という普段とは違う環境に戸惑いを感じたり、音や光、においなどに過敏さがあってストレスや不安を感じる人が、パニックになった際や、パニックを未然に防止するために利用できるスペースです。
今回の基本計画によって既存の救護室もそうした用途で活用できるようにもなりました。ただ、救護室は普段は施錠されているため、使用するにはスタッフに解錠してもらう必要があります。一方、新設するボックスは、空いていたら自由に利用が可能です。
2人が向き合って座れるほどのスペースがあります。今後は、利用状況や障害のある方々の意見を踏まえてどんな設備がどこにあるべきか、検討と改善が進められていくそうです。
ほかにも、異性介助の利用を想定して、男女共用であることを示す案内表示を掲示するオールジェンダートイレが試行的に整備されます。これまで、介助のためとはいえ多機能トイレに一緒に入るのは気がひけると感じていた人にも気兼ねなく使えるような配慮がされています。
適切な応対や切れ目のないサポートをするため、空港職員への研修も実施されています。案内カウンターでは、パニック予防や回復をサポートするツールを準備してくれます。どんなものを用意するかは、これから専門家などの意見を集めて検討していくそうです。また、初めて空港を利用する人でも、出発と到着の一連の流れがわかる冊子や動画など、見通しを持ち安心して利用してもらうための情報提供ツールもつくられることが盛り込まれています。
つまり、ハード面とソフト面の両方から空港内の「バリア」を取り除いていく計画です。
国は東京オリンピック・パラリンピックに向け、「ユニバーサルデザイン2020行動計画」を制定しました。さまざまな場所で、現在の「バリアフリー」を見直し、改善していくきっかけになっています。成田国際空港のような試みが、全国各地に広がり2020年以降の将来にも続いていくといいですね。
https://www.naa.jp/jp/20180417-UniversalDesign.pdf
成田空港ユニバーサルデザイン基本計画 | 成田国際空港株式会社
https://www.narita-airport.jp/jp/
成田国際空港 | 成田国際空港株式会社
【ニュース】自閉スペクトラム症(ASD)の視覚世界を疑似体験できる2日間!理解と共感を深めるワークショップが大阪で初開催!
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自閉症スペクトラム症(ASD)者への理解を深めるためのワークショップが大阪で開催されます。VRを用いたASD当事者の視覚体験や専門家による講義、当時者の語りを聞く映像視聴、座談会と盛りだくさんの内容になっています。
ASD者が感じるコミュニケーションの難しさ。その原因の一つに、知覚過敏や知覚鈍麻といった非定型な知覚があります。
このワークショップでは視覚に着目し、ASD当事者がどのように世界を見ているかをVRを通して疑似体験します。また、そのように見えるメカニズムやASD当事者が生活の場面で実際に感じる困難さを理解し、参加者同士で共有します。
5月21日ごろから参加者の募集が開始される予定です。約4時間30分の長時間ワークショップですが、その分、非常に充実した内容になっています。ASDへの理解を深めたい方はぜひ応募してみてください。
【日時】6月9日(土)、6月10日(日)両日とも13:00~17:30(12:40受付開始)
【会場】情報通信研究機構脳情報通信融合研究センター1階講義室(大阪府吹田市山田丘1-4)
【参加】参加費無料
【定員】各日44人(抽選:当選者にのみ、応募期間終了後1週間以内に連絡)
【内容】
(1)講義:情報通信研究機構 主任研究員 長井志江氏「自閉スペクトラム症の視覚世界を体験 〜なぜ対人コミュニケーションが難しいのかを考える〜」
(2)ASD視覚シミュレータの体験
(3)映像視聴:ASD当事者の体験および海外の支援設計事例についての映像紹介
(4)座談会:学びや気付きの共有、ASD者へのサポートシステム改善、構築に向けた議論
【主催】
JST CREST「認知ミラーリング」
情報通信研究機構脳情報通信融合研究センター
東京大学先端科学技術研究センター当事者研究分野
株式会社LITALICO
【問い合わせ先】LITALICO研究所事務局 メール:info.lab@litalico.org
http://cognitive-mirroring.org/
認知ミラーリング CREST PROJECT
【ニュース】基礎から最新情報まで専門医から学べる2日間!「第41回てんかん基礎講座」の大阪(7月)、東京(8月)各会場の参加者を受付!
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10247020845
日本てんかん協会が主催する年に1度の基本講座です。てんかんのある人々と関わり合うすべての人に正しい理解と知識を持ってもらおうと開催されています。今回もてんかんの基本から最新情報まで、専門医から幅広く学べそうです。
てんかんはどんな病気で、どんな発作があるのかといった基本的な内容から、毎年、受講者から好評を得ている「発作の介助」、薬の治療や副作用、最新情報と、てんかんのことを「知っている」人にとってもおさらいしておきたい内容についての講義が初日に行われます。2日目は、外科療法をはじめ精神科的障害の具体的な治療と対策、てんかんの発作と症状が似ている病気についてなど、2日間の日程でかなり濃密な内容です。1日のみの受講も可能です。
現在、受講者を募集中です。てんかんのある人を支えられるように、改めて学んでみるのはどうでしょうか。
【日時】大阪:7月24日(火)25日(水)、東京:8月9日(木)10日(金)両会場とも1日目10:00〜17:00(17:30交流会)、2日目9:15〜16:00
【会場】大阪:大阪商工会議所(定員550人)、東京:ベルサール汐留(定員800人)
【参加】2日間参加10,000円(会員6,000円)、1日のみ参加7,000円(会員4,000円)、交流会5,000円
【内容】
<1日目>
■講義1てんかんとはどういう病気か:白石 秀明氏
■講義2てんかん発作の介助:川崎 淳氏
■講義3てんかんの治療1─薬物療法:山内 秀雄氏
<2日目>
■講義4てんかんの治療2─外科療法:田村 健太郎氏
■講義5てんかんに合併する精神科的障害の治療と対応:岡崎 光俊氏
■講義6てんかんと見誤りがちな病気:兼本 浩祐氏
【申し込み・問い合わせ】日本旅行国際旅行事業本部ECP営業部担当:海下、山岸、張
TEL:03-5402-6412
FAX:03-3437-3944
※クリックすると、株式会社日本旅行のページに遷移します
http://www.jea-net.jp/news/index.html
新着ニュース | 公益社団法人日本てんかん協会
【イベント】芸術に障害の有無は関係ない!アール・ブリュットの美術館による企画展「無意味、のようなもの」(福島県)
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「無意味に思えるかもしれない行動や行為の裏には、実は大切な意味や伝えたいことがあり、それはその人のひとつの表現だったりするのではないでしょうか?」─。そんな気づきを与えてくれるかもしれない美術展が福島県で開催中です。
今回の展示では、『大阪府現代アートの世界に輝く新生発掘プロジェクト第6回公募展』最優秀賞を受賞した平野喜靖さんのタイポグラフィのアートなどの平面作品をはじめ、インスタントラーメンの袋を毎日握る、ペットボトルを並べていくといった行為も表現として紹介されています。
また、田中偉一郎さんの「板phone」はテレビCMで見覚えのある方もいるのではないでしょうか?今井さつきさんの「人間ノリ巻き」は、今井さんの滞在中、来館者がノリ巻きの具となって巻いてもらえるという参加型アートでもあります。障害のある人もない人も個性が光る作品を出品しています。
期間中は、館内に「こだわり掲示板」が登場!ほかの人から見ると無意味に思える日頃のこだわりや、ついやってしまう癖などを書き込めば、あなたも出展者に!?
ほかにも、美術館スタッフや作家によるトークイベントなども企画されています。行楽にぴったりの時期、美術館を訪れてみてはいかがでしょうか。【日時】7月16日(月)まで(火曜日休館)、10:00〜18:00
【会場】はじまりの美術館(福島県耶麻郡猪苗代町新町4873)
【入場】一般500円、65歳以上250円、高校生以下・障害者手帳を持っている人および付き添い(1人まで)は無料
【出展作家】今井さつき、けうけげん、酒井美穂子、三瓶沙弥香、田中偉一郎 、平野喜靖、福田尚代、吉田格也
【問い合わせ】社会福祉法人安積愛育園 はじまりの美術館
TEL/FAX 0242-62-3454
http://hajimari-ac.com/enjoy/exhibition/muiminoyounamono.php
無意味、のようなもの | はじまりの美術館
【イベント】「津久井やまゆり園障害者殺傷事件」「強制的不妊手術」から考える。第34回DPI日本会議全国集会in神奈川「ともに生きる~だれも取り残されない社会へ~」
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「ともに生きる〜だれも取り残されない社会へ〜」をテーマにしたDPI日本会議全国集会が6月1、2の両日に神奈川県で開かれます。
DPI日本会議には、身体障害、知的障害、精神障害、難病等の障害種別を超えた96団体が加盟しています。今回の集会では、19人の命が奪われた史上最悪の「津久井やまゆり園障害者殺傷事件」や「優生思想」から強制的に不妊手術を受けさせられた障害のある人たちの声が大きく社会に取り上げられてきたことなどに焦点をあてています。これらのできごとから、社会の実情を見詰め、障害のある人が取り残されない社会の実現について考えます。
初日の特別公演「インクルーシブ社会の実現に向けて」をはじめ、2日目の全体会「障害者権利条約の完全履行に向けて障害者基本法改正待ったなし!」、「地域生活」「交通」「尊厳生」「障害女性」の分野を取り上げる分科会などいずれも重要なテーマで学び、考えを深め合える機会となっています。
分科会では、障害のある当事者やその家族、支援者、研究者などがパネリストとして登壇します。障害のある人が当たり前に安心して暮らしていくために、よりよい方向へ変えていくきっかけになりそうです。フェイスブックでも随時最新の情報が発信されているので、ぜひチェックしてみてください。【日時】6月1日(金)13:30〜20:30、2日(土)10:00〜16:30
【会場】横浜市技能文化会館
【参加】3000円(介護者で資料が必要ない場合は無料)、弁当代1000円(2日希望者のみ)、懇親会(定員80人、1日希望者のみ、18:30〜20:30)
【内容】
<1日目>
DPI日本会議2017年度総会
特別講演「インクルーシブ社会の実現に向けて~相模原障害者殺傷事件を二度と繰り返さない~」鈴木治郎氏(神奈川県障害者自立生活支援センター事務局長)
<2日目>
午前の部:全体会「障害者権利条約の完全履行に向けて障害者基本法改正待ったなし!」
■報告1「DPIレコメンデーション(最終版)発表」 DPI日本会議
■報告2「障害者基本法成立と改正の経緯」 内閣府(調整中)
■シンポジウム「障害者権利条約の完全履行に向けて障害者基本法改正待ったなし!」
午後の部:分科会
■地域生活「『自立生活』という選択肢を当たり前に~重度知的障害者の日常を追ったドキュメンタリーフィルムが描き出すリアル~」
■交通「検証!改正バリアフリー法~バリアフリー法の課題と私たちの取り組み~」
■尊厳生「厚生労働省「終末期医療の決定プロセスに関するガイドライン」をめぐって~終末期医療に関する国の考えを学び、備える~」
■障害女性「旧優生保護法被害者の語りを通して〜国家賠償請求と経過、今後に向けて〜」
【申し込み・問い合わせ】認定NPO法人 DPI日本会議
TEL:03-5282-3730
ファックス:03-5282-0017
第34回DPI日本会議全国集会in神奈川実行委員会
TEL:045-341-0869
FAX:045-341-0888
※クリックすると、NPO法人DPI日本会議のページに遷移します
http://dpi-japan.org/
NPO法人DPI日本会議
https://www.facebook.com/DPIJAPAN.Office/
DPI日本会議フェイスブック
【ニュース】パラスポーツを盛り上げる!フリーマガジン『GO Journal』 2号が5月17日に発行
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パラスポーツの興奮とアスリートの息遣い、それを取巻くカルチャーの交差点を伝えるグラフィックマガジン「GO Journal」2号が5月17日に発行され、21日から全国の蔦屋書店などで無料配布されます!
「GO Journal」は、日本財団パラリンピックサポートセンターが2017年11月に創刊したフリー(無料)マガジンです。表紙は写真家で映画監督の蜷川実花さんが手がけています。蜷川さんは、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会理事でもあり、このフリーマガジンのクリエイティヴ・ディレクターを務めます。
2号では、水泳の一ノ瀬メイ選手(リオパラリンピック日本代表)、山田拓朗選手(リオパラリ ンピック S9クラス50m自由形銅メダル)の撮り下ろし写真とインタビューのほか、車いすフェンシング・安直樹選手と日本フ ェンシング協会会長で北京・ロンドンオリンピックの銀メダリスト太田雄貴さんとの対談、そして、リオパラリンピック閉会式・フラッグ ハングオーバーセレモニーでダンスを披露した義足ダンサーの大前光市さんを取り上げています。
蜷川さんは、2号の発刊にあたり、「『この本が、パラスポーツ、パラアスリート、障がい者を取り巻く環境や意識がかわるキッカケになれたら本当にうれしい』という創刊の思いは、ますます強くなってきました。私を含め、GO Journal に関わっていただいているみんなの意識や、世界の見え方は変わってきた気がします。そして、パラアスリートのかっこよさを伝え続けていきたいと思います。」とコメント。
障害のある人の取り組みやパラスポーツが、ポジティブにかっこよく発信されています。
【発行】2018年5月17日(木)※配布は5月21日(月)から開始、在庫がなくなり次第終了
【価格】無料
【部数】20,000部
【判型】A3タブロイド判型/ページ数48p
【問い合わせ】日本財団パラリンピックサポートセンター
メール:gojournal@parasapo.tokyo
http://www.parasapo.tokyo/gojournal/
パラスポーツと未来を突き動かすグラフィックマガジン GO Journal
まとめ
さまざまな場所で障害のある人の未来を考える動きがあります。気になる話題やイベントはありましたか?「こんなものがあるんだ」と興味を持つことで、普段の生活を送る中でも、視野が広がっていきそうです。今後も月ごとに発達障害に関するニュースやイベントを紹介していきます。
6月に各地で開催されるイベントなどを募集しています。情報をお待ちしております!
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