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家中に響く自閉症長男の大声に変化が!?ボリュームを伝える息子版・声の大きさ表をつくってみた

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シュウのやまない大声は家族の悩みの種


9歳になる自閉症の長男は、幼いころから癇癪のひどい子どもでした。言葉も少なかったため、気持ちを伝える方法がわからず、自分の思い通りにならないと「あ~」と叫んで怒りをあらわにするのです。

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けれども7歳を過ぎて言葉数が増え、ある程度、意思疎通ができるようになると大声は徐々に減っていきました。

やっと落ち着いた…と思っていたのですが、ここ2ヶ月ほど前から再び頻繁に大声を出すようになりました。ただ以前とは少し様子が違い、シュウの顔を覗きこむと笑顔だったのです。恐竜が出てくる番組だったり、アニメの戦闘シーンなどを見ているときにこの傾向はよく見られました。機嫌がいいのにどうして大きな声を出すの?

興奮と連動しているのでしょうか。まるでやまびこのように、自分の出す声が反響するのが楽しいーそんな風に見えました。


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「やめて」も「小さな声で」も通じない…どうしたらいい?


そんなある日、またシュウが大声を出し始めました。あまりにも大きな声量に、私は「やめて!」と叫びました。けれどもシュウはいっこうにやめようとしません。

私自身が感情的になってはいけないのかと思い、今度は「大きな声を出さないでね」と冷静に言ってみました。しかし、それでも大声がやむことはありません。

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そこで、声を出すことそのものは禁止せず私が小さな声を出して真似させてみました。するとシュウも「あ~」と小さな声を出してくれました。

ところが安心したのも束の間、しばらくするとまた大声に戻ってしまいました。


結局、対処だけでは根本的な解決にはならず、ほとほと困り果てて、何かいい方法はないか考える日々が続きました。

息子が一番興味を持っているもの


それから1週間ほど経った時のことでしょうか。シュウがテレビを指差して「あかちゃん!」「あかちゃん!」と連呼するのです。見るとそこには録画したアニメ番組の赤ちゃんが映っていました。

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長男はその時々でマイブームが起きるのですが、おそらくその時は動物や人間の赤ちゃんが可愛くてたまらなかったんだと思います。

ふとひらめきました。そうだ声の大きさを赤ちゃんになぞらえてみたらどうだろう?

声の大きさを視覚で伝えるため、興味のあるものに置き換えてみたら…

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私はホワイトボードを出して、左側から順に赤ちゃんと子ども、大人の絵を描きました。

そしてシュウが大声を出すと、ホワイトボードを見せながら「今、大人の声になってるよ。
小さい赤ちゃんの声を出すんだよ」と何度も説明しました。

するとシュウは「あかちゃんのこえ、あ~」と小さな声を出すようになったのです。

完全に大声が治まったわけではないですが、この方法を使うと、「大人の声=大声」「赤ちゃんの声=小さな声」と素早く脳内変換できるようで、少しずつ声の調整ができるようになってきました。

自閉症児への伝え方はひとつじゃない


自閉症の子どもの大声に悩まされているお母さんは多いと思います。シュウの場合、言葉の習得が進んだことでイライラするような大声はなくなりましたが、ご機嫌だとしても、音量が大きいのは悩ましいものです。

声の大きさをどうやって使い分けてもらうか、対処法はそれぞれあると思います。例えば、声の大きさを赤青に色分けして教える、という方法もよく聞きます。わが家のように今お子さんが興味があるものになぞらえて教えるというやり方も有効かもしれません。
どうかお試しください。

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