2018年8月10日 17:00
祖父母の障害受容はじっくり熟成?孫の障害、伝え続けて18年。わが家の場合
と勧められたことがありました。
私は「いつまでも親が子供を守り続けられるわけじゃない。私たちは娘のことを理解して支援してくれるような人(ジョブコーチ)がいる会社を探している」と伝えました。
祖母の思う幸せとは、違うかもしれないけれど
就職後、娘は祖父母のところに行くことはほとんどなくなりました。
孫のことが心配な祖母は、しょっちゅう電話を掛けてきます。
「会社には休まず通っているの?」
「会社の先輩とはうまくいっている?」
「身だしなみはきちんとしているのかしら?」
「お金は足りてるの?」
「親としてちゃんと悩みを聞いてあげてる?」
「また一緒に旅行に行きたいんだけど…」
私はその一つひとつに丁寧に答えます。
「会社は無理して毎日通うより、休み休みでもいいから彼女のペースで長く続いた方が良い」
「娘は人間関係は時間をかけて築き上げていくタイプ」
「完璧でなくても他人を不快にさせない程度の身だしなみはできていると思う」
「まだ職場になれるのに精一杯でお金を使う暇もあまりないみたい」
「職場の悩みを聞くのは親ではなくてジョブコーチという会社の上司なんだよ」
「休みの日は趣味や友達と過ごす時間に充てているよ。もう家族と一緒に出掛ける年じゃないし」
“おばあちゃんの思う『幸せ』とは少し違うかもしれないけれど、本人が辛いと感じることなく毎日を過ごせていれば、それが彼女にとっての幸せなのだ”と時間をかけて伝えていこうと思っています。
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