2018年8月29日 07:30
ルールは絶対!教えに忠実すぎる息子だから向き合いたい良い悪いの伝え方
「息子くんは、あの赤ちゃんにすごーく腹が立ったんだよね。頑張って作ってたんだもんね。そう思うのは当たり前だよ。だけど息子くん、頭がカーッときたのに、あの子を蹴ったり叩いたりとか絶対しなかったよね。よく耐えたね。偉かった。私は君を誇りに思うよ」
と言って、息子を抱きしめたのです。
それまで癇癪を起こしていた息子は、少し落ち着きました。
そして、小さな声でこう言ったのです。
「だって、人を叩くのはダメでしょう?だから僕は叩かなかったよ。頑張ったよ」
そう。息子は息子で、一生懸命考えて行動していたのです。
この一件で、ただただ「好ましい行動」と「好ましくない行動」を教えるのではダメだと私は気づいたのです。特に、それを忠実に守ろうとする子であればなおのこと、そのさじ加減はよく考えなければなりません。
その子が、教わったルールにがんじがらめになったり、生きづらくなったりすることのないよう、よく考えて教えていかなければなりません。そして、今回のように「情状酌量」の余地があることに遭遇したときに、親として大きく試されるように思います。
そのときに教えるべきなのか、もう少し心の成長を待つべきなのか、その子の成長の度合いを見ながら、判断していく必要があると思います。
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