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【発達障害 子育て】双子の兄は自閉症。きょうだい児に強いてきたがまんに気づいた、いちばん反省した日

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長男の予想外な行動によって増えていく、わが家の禁止事項


わが家の自閉症の長男は2~3歳ころ、水が流れていく様子を見るのが大好きでした。そのため、トイレの水が流れるのをじっと眺めたりしていました。

それはいいのですが、一番やっかいだったのが、テーブルに置いてある飲み物をわざとこぼして、床まで水浸しにしてしまうこと!

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床までこぼれないようにとお盆を置いて対策してみましたが、まるで効果がありません。長男に「やめて」と言ってもやめてくれません。ただ拭けばいいだけの話なのですが、雑巾を出してきて拭くことが何度も続くと、私自身イライラが溜まってきます。

「なんでこうなるの?」「私テーブルに何も置いてなかったよね…」─そんな風に考えていたとき、次男が飲みかけのコップをテーブルに置いていたことに気がつきました。それを見て思わず…

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私は次男に向かって怒鳴ってしまいました。悲しそうな顔をしてペットボトルを片づける次男。
私はすぐ、この子は別に悪いことはしていないのに…と気づいて次男に謝りました。

けれど、このときに限らず、叱っても反応のない長男よりも、理解力のある次男をつい叱ってしまうことが度々ありました。

「ママ~風がきもちいいよ」次男が窓を開けた瞬間、長男が取った衝撃行動


わが家では長男が家にいるときは基本的に窓を開けないようにしています。そして窓には二重に鍵を取りつけています。危険認知の弱い長男は窓から身を乗り出したり、あるいは窓から物を投げたりするからです。

ところが夏の暑い日のこと、私が目を離したすきに、次男が2階の窓を開けて網戸にして笑顔で言いました。

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まずい…!

私がそう思った瞬間、長男はダダダと窓へ向かってダッシュ。網戸をバンッ!と押して家の外側に落下させてしまいました。


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私はとっさに「なんで窓を開けるのよ~!」と大声で次男を叱ってしまいました。

危ないことをしたのは長男です。けれど長男は網戸を外して落とすのが、なぜ危ないのか分かっているようには見えません。またしても、次男へと怒りの矛先が向いてしまったのです。

次男のがまんは限界に


そんな日々の中、ついに次男の怒りが爆発しました。私が夕食を準備していたときのことです。

長男の泣き声がしたので様子を見に行ってみると、次男が積み木を長男へと一方的に投げつけていました。

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私は長男に攻撃している次男を叱りました。
しかし、横に目をやると、長男がビリビリに破ったと思われる次男の絵本やおえかき帳が散らかっていました。

次男が怒っていた理由が分かり、「かわいそうに。それは腹が立つよね」となだめつつ、つい、こう続けてしまいました…。「でも物を投げるのはダメだし、大事なものは鍵つきの本棚に入れといてって言ったでしょう」。

すると次男は、泣きそうな顔でじろっと私をにらみ、「うるさいっ!」と叫んで走り去って行きました。

破かれて床に散らばった紙を拾いあげると「まま、だいすき」と書かれていました。

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ああ、次男が怒った本当の理由はこれか…涙がこぼれました。

予想外の行動をしたり、危険なことを理解できていなかったりと、長男に私がつきそう時間は自然と多くなります。
そうした"不公平"な状況からも、次男が抱えるストレスを感じることはありました。

絵本やおえかき帳を置いておくこと、部屋の窓を開けること、それは一般的に家庭の中でよく見られる「普通」のことでしょう。けれど当たり前のことを当たり前にできない状態を、私が次男に強いているということに、気づかされたのです。

あることを次男にきちんと伝えるために…


それまで、目の前で起きていることへの対処に必死でしたが、次男の思いに気づき、私は次男と二人の時間をなるべくつくるようにしました。

長男が療育園に行っている間だったり、放課後等デイサービスを利用している間など。とにかく次男といろんな話をすることで、私たちなりの親と子らしい関係をつくろうと思いました。

双子は今9歳。もう大きくなったので昔ほど会話が多い訳ではありませんが、次男との二人の時間は現在も継続中です。


「ママはすぐイライラして、いつも優しくできなくてごめんね。でも…」

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としつこいくらい伝えています。最近は「ああ、そう」とそっけない態度ですが(笑)

以前は次男の話を「うん、うん」と聞いていましたが、最近は逆に私の愚痴を次男に聞いてもらっていることが多い気がします。

私と次男だけの二人の時間を少しでもいいから確保し、思いはとにかく聞く、語り合う─。次男が抱えるモヤモヤを取り除いていくために、これからも次男がつき合ってくれる限り続けていきたいと思います。

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